生前 ページ42
それでもホグバックは紛れもない"死者"達が再び命を得て蘇る。この生命を否定する意味がどこにある？と良い「見ろ！」と言ってシンドリーを蹴り飛ばし床を舐めろと指示すれば命令に従う彼女にそして怒りに歯を食いしばるチョッパー
「普段は反抗的なシンドリーちゃんもこの通りだ───あの部屋を見たんだったなDr.チョッパー」
そしてホグバックはあの部屋とシンドリーの過去について話し始めた
「あれは俺の部屋だ！数ある写真は生前の舞台女優、ビクトリア・シンドリー！おれは長ェ間彼女に惚れ込んでた！おれだけじゃねェ。その美貌は国中の男共を魅力した！」
生前のシンドリーがホグバックの患者として出会い
人気者だが気取らず家族思いで誰にでも優しいシンドリー
医者として全てを手に入れたホグバックはそんな彼女に
求婚するも婚約者がいると断られてしまった
そして程なくホグバックの耳に入ってきたのは
シンドリーの死亡事故⋯
何とも言えぬ脱力感でいよいよ仕事も放棄してしまう
「──そんな時だ！おれの前に現れた男こそが我が主人ゲッコー・モリア！」
その能力によってシンドリーを復活させる事を条件とし
ホグバックは船に乗った
死体を盗みホグバックはいとも簡単に服従する舞台女優
シンドリーを手に入れた
「おれをフッた女のなかみなんざどうでもよかった！その美貌さえあれば！」
拗れた愛情だけがホグバックの心を満たしていた
「───再び人間としてこの世を生きることが出来るんだからな！」
「⋯一体どこに人間がいるんだ？心と体が繋がってない人間なんてもう人間じゃない！物を言えない死体を使ってお前は⋯怪物を生み出してるだけだ！ゾンビの数だけ人間を不幸にしてる！それが分かったからおれはお前達を許せないんだ！」
「たいした医療持たないで命を語るんじゃねェ！殺れ！シンドリーちゃん！」
皿を投げ攻撃してくるシンドリーの両手腕を掴むも
片方の腕を抜き頭に皿をぶつけられるチョッパー
ロビンはジゴロウに刀を突き付けられ動くことが出来ない
チョッパーはシンドリーにホグバックの戯言など聞かなくてもいい、残された家族がこれを知ったらどんな気持ちだと
シンドリーに語りかける
「一緒に生まれて育った心はもう死んでるのに体だけは人の言いなりに動かされるって一体何だ？！」
「てめェの目を疑うのか？認めろ！これが人の永遠の夢！死者蘇生だ！」
「人間ならもっと自由だ！お前が一番人間扱いしてないんじゃないか！」
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作者名：まめごはん | 作者ホームページ：https://plus.fm-p.jp/u/dryflower
作成日時：2022年10月11日 17時
