チャイニーズガール 3 (ページ31)

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ネガティブページ31

四人が辿り着いたのはペローナの部屋

「私は霊体を自在に生み出す"ホロホロの実"の霊体人間！このゴースト達は私の分身、人の心を虚ろにする！」

「あのムカつくゴーストの黒幕があんなキューティーちゃんだったとは！」
「んな事言ってる場合か！全員アレ食らったら一瞬で全滅だぞ！」
「逃げるしか手はねェ」
「···確かにアレばっかりは！」

逃げようとすれば一瞬で体をすり抜けるゴースト達

「終わった、何もかも···」
「そうだ！野良犬などに踏まれたい！」
「サバ以下だ、俺という存在は···死のう」
「皆さんと同じ大地を歩いてすいません」

呆気なく全員が捕らえられたと思った時···

「ぎゃあああああ！」

「乱れ撃ち"塩星"！···ウチの船員に手出しはさせねェ！」

くらったフリをしていたウソップにペローナはもう一度ネガティブホロウを放つが

「······俺の名はキャプテンウソップ！！」

「何故だ！てめェなぜ膝をつかねェ！ゴーストは当たったぞ！···一体どんな手を使って！」

「どんな手も何も···おれは元からネガティブだァ！！」

あまりの驚きにペローナは腰を抜かした···
そんなバカな事がある訳ない。ネガティブホロウが効かないなんてこの世にいるハズがない。人は"生きている"それだけで前を向いているハズなのに···この男！！

「「「「「頑張れ！！」」」」」

「おれを励ますな！さァ、目を醒ませてめェら！早くナミとブルックの救出に向かえ！あいつはおれが引き受けた！」

ウソップにあの攻撃が効いてない。
それが三人の中でどれ程頼れる存在だろうか···

「だが周りのゾンビ共はカタづけてからゆけ！そいつらには俺は勝てねェ！きっと死ぬ！！」

「ここは全部任せたぞ！」

「あァ！違う！ちょっと待て！待ってー！」

─────────────スリラーバーク「教会」

アブサロムとナミの為に綺麗に飾られた教会
そこには純白のドレスに身を包んだナミとアブサロムそれを祝う将軍ゾンビ達がいた

「では、誓の口付けを···」

ペローナの霊体が一度に何度も襲いかかりウソップの体をすり抜ける。

だが、すり抜けたゴースト達は先程の三人の様に地に膝をつけネガティブ負けしている

「あの男まさか"仙人"か"聖人"じゃねェのか？！···クマシーいつも···ごめんね」

霊体がネガティブ負けした影響はペローナ本体にも支障をきたす

「──いいかお前ら···物事をマイナスに考える事において···このおれを越えられると思うなァ！」

「すげェ自信だァ！」