チャイニーズガール 3 (ページ18)

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スカルジョークページ18

「アアーアーーーーー！」

不気味な奇声を放ち叫ぶタラランの口からは黒い塊が出て来ている

「なんだありゃ？！」

「あれこそがゾンビの魂！！さァ帰りなさい！主人の元へ！！」

黒い塊はタラランの口から完全に離脱し飛んで行く
一方のタラランは倒れピクリとも動かなくなった

「何をしたんだ？」

浄化ですとブルックが言うと周りのゾンビ達が一斉に騒ぎ始める
「見ろ！間違えない⋯あいつ"ハナウタ"だ！」
「五年前にこのスリラーバークをメチャメチャにした男だ！」
「ご主人様に報告だー！」

「───あ、この蜘蛛の糸は力には強いですが火に弱いので」

フランキーが口から火を吹けば次第に拘束は解かれていく

「麦わら達が連れ去られたんだ！お前この島の事色々知ってそうだな！」

「はい⋯しかし何から話せばいいやら⋯既に彼らに捕まったとなるともう手遅れの可能性も高いですね」

「なァにォ！？手遅れだとォ！？」

ブルックわなわなと震えはそんなに怒鳴ると面を食らってしまうと言ったかと思えば

「ガイコツだから私、面なんてないんですけども！ヨホホ！スカルジョーク！！」と一人盛り上がる背後で手の標準を合わせるフランキーともう既に死んでるんだから止めなさいと制止するロビン

そしてぽつりぽつり、ブルックは経緯を話し出した

「───とにかくふざけずに聞いて下さい」

ブルックと会って最初に聞いた様に船の舵もきかずブルックが一人海をさ迷い始め数十年···魔の三角地帯を脱出したいと思えど舵の壊れた船は潮の流れに翻弄されるばかり

そんな時、五年以上前になるが麦わらの一味同様にこのスリラーバークへと誘われたと言う

そしてどうしてもこの魔の三角地帯を抜け出したかったブルックはこの島で舵を直せる部品でもあれば···とひた歩けど
出てくるのは怪物やゾンビばかり

その内部で見たものは
先に捕まった格闘ダンサーが一人と運び込まれて来た"没人形"と呼ばれるツギハギの死体

「───そこへ見るも恐ろしい大男が現れなんと···男の影を床から引きばかし切り取ったのです！」

「影を切り取った？！」

「私も目を疑いました······目は···ないんですけどーっ！！！」

「いい加減シバくぞてめェ！」

「もうシバいたらいいわ」

ほどなくしてブルックもその格闘ダンサーの男と同じ運命を辿る事となるが影を取られた男はその場に倒れ切り取られた影は没人形の体内に押し込まれる

すると···ただの死体であるハズの没人形が動き出したのだった