チャイニーズガール 3 (ページ15)

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友情ページ15

「うわぁぁあぁぁぁ！」

「ん？アレはなんだ⋯？」

「！」「ん？」

空から悲鳴が聞こえ誰かが降って来る⋯

「ボォーーーン！骨だけに〜〜っ！」

─────⋯不思議の庭から逃げる弱小カルテット組

『ナミ！耳貸すネ！』

ごにょごにょとAはナミにこそこそ話をする

「なんだァ？いい作戦でも思いついたのか？！」

「やめてくれ！殺すな！仲間なんだ！！」

「⋯⋯⋯ホントにそれ大丈夫なんでしょうね？！」

『いいからやるアル〜！！』

「待て〜っ！！アブサロム様は私が婿に貰うのよ〜！！」

ローラにより突き飛ばされたウソップとチョッパー⋯ウソップに背負われていたAは宙を舞いナミは追い詰められた

「さぁ⋯残念！！観念しやがれ！」

「お前、ナミに何て言ったんだ？！」
「A！ナミは助かるのか⋯？」
『任せるアル』

「ちょっと待って！私⋯⋯私！実は男なんだぜ！！？」

「え〜〜〜〜っ！？」

「え〜〜〜っ！！」

驚愕するローラとチョッパー⋯

「そ、そうなの？」

「そ、そうよ！オカマなの！冗談じゃないわよーう！」

ナミはローラにいつかに会った拳法の使い手のオカマの真似をしてみせる

「それにアンタと獣男すごくお似合いよ！私応援したいと思ってたの！」

「えぇ？！ホント？！」

「本当よ！冗談じゃないわよーう！！」

ローラは今まで誰にも後押しされた事のない想いに
初めて優しい言葉をかけられ嬉しさのあまり涙を流す

「顔を上げて！マイフレンド！友情ってこういうものよ！私は"ナミゾウ"⋯"ナミ"って呼んで！」

「ゆ⋯友情⋯」

パラソルの下のテーブルに移動するローラとナミとA

「だからね意識があるからハンコ押してくれないわけよ！相手が寝てる間にね⋯」

「寝込みを襲うの？！いいの？！それ！人として⋯」

『ローラは人じゃなくて"ゾンビ"アルよ』

「盲点！それって腐れ盲点だったわ！」

「寝てなくても気絶させれば充分よ」

『頑張るネ！私たち、ローラの幸せを願ってるアル！』

「ナミゾウ⋯A⋯！！」

ウソップとチョッパーがとにかく逃げないかとソワソワしてるのも構わずナミは

「───ところでローラ⋯私財宝置き場で落し物しちゃって⋯戻りたいんだけどどこだったかしら？道教えてくれる？」

「ドジねェ⋯いいわよ！あそこはペローナ様の部屋から行けば近いわ」

転んでもタダでは起きないナミに一同は感心しつつも気づけばアブサロムがすぐそこまで追いついて来た