チャイニーズガール 3 (ページ14)

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恋ノ痺レページ14

「花嫁は戴いた！さァ今すぐ指揮を挙げるぞ！もう準備はできている！ガルル」

「えぇ？！ナミが飛んでる！すげー！」

『やば！つい⋯違うネ！チョッパー！ナミが攫われたアル！』

四人は風呂場にいた透明人間がアブサロムであった事を確信し追う

「おいらの名前はアブサロム！夫となる者の名だ！覚えておけ」

ナミは隙をつきクリマタクトを使い雷を落とす

「な、何？！あいつ！倒れもしない」
「只者じゃねェだろ見るからに⋯急げ！」

【何だ⋯この体中を迸る衝撃⋯まるで突如雷にでも打たれたかのような⋯これが⋯⋯恋？！】

ペローナに叱られると四人を追うゾンビ達に
アブサロムが待てと声をかけるも管轄外だと後を追おうとする動物ゾンビ

「待てと言ってんだよ！ガルルルル！」

その声と恐怖に皆一斉に動きを止める

「お前らがペローナの支配下にある事くらい分かってる⋯─だがそれ以前においらを怒らせちゃならねェ事も分かってる筈だ⋯生意気な口は程々にしておけ⋯」

誰一人として逆らう気など無くなったアブサロムの前に
立ちはだかる者が一人⋯

「⋯あのレディは追わせねェ⋯！」

「お、おい！やめろ新入り！アブサロムを怒らせるな！」

アブサロムがゆっくりと手を上げたかと思うと
次の瞬間木は倒れ新入りは飛ばされ周りのゾンビ達もその衝撃に巻き込まれる

一方、渡り廊下のフランキーとロビンは⋯

「まさかあいつら３人共⋯さっきの麦わらみてェにあの壁に吸い込まれちまったのか？！」

「あっあっあっあっ！お前達も直にそうなる」

最初のサニー号を搦め捕った巨大な蜘蛛の巣もペローナのゴーストネットワークを使ったタラランの仕業であった

状況は最悪⋯八方塞がりとはまさにこの事⋯

「早急な対応を要すが⋯俺に任せるか？」

「⋯お好きにどうぞ、対応してみるわ」

「へへ⋯頼もしいじゃないの⋯じゃあいくぞ！」

来風砲(クード・ヴァン)を使い渡り廊下を破壊するフランキーにロビンは乱暴な人ねと言いながらも下へと落ちていくフランキーの体を捕まえ背中から羽を生やすロビン

「え⋯？お前⋯飛べるのか⋯？」

「⋯五秒ほど⋯」

「短ェ！！いや、だが充分だ！」

フランキーはルフィが消えて行った建物の方へストロング右を打ち壊れた壁から何とか侵入したロビン

「うまくいったわね⋯」

「てめェコノヤロー！今俺を踏み台にそこまでジャンプしやがったな！？」

「おのれ貴様ら⋯おれはスパイダー！すぐにまたそこへ行くぞ！！」