チャイニーズガール 2 (ページ6)

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一番ノ鍵ページ6

「どっちでもいいっつってんだろ！草食動物」

ゾロは腕に巻いていた手拭いを頭に巻いた
斬撃を食らわせカクの攻撃を避けるも空中に身をやれば
その長い首からは逃れる事は出来ない

「鉄塊 "無死角(むしかく)"」
「うるせェ！何やってんだてめェ！」

長い首をすぼませ体を真四角に変えるカク

そのふざけたフォルムで次は四本の脚をしゃかしゃ振り
ふざけているようにしか見えないが放たれた嵐脚からは無数の斬撃のつぶてになりゾロを襲う

中々勝負のつかない戦いだったがカクの鼻銃をゾロの力技が押し切り一度目のダウンを奪った

「頭が高ェ」
「貴様もじゃ」

その後も変化し続けるカクの体はどうにもふざけている様にしか見えないがようやく剣が振れる形になった

「ワシも四刀流剣術使い、こうなればキリンのフルパワーをフルに活かせる！もはや貴様に勝ち目はないわい！」

キンっと刀と刀が音を鳴らさす

「キリンのパワーが強力だってことも邪魔な首が収納出来るって事もお前が四刀流だって事も──」

何一つ俺に勝てる根拠にゃならねェ！！！

ゾロの飛んでくる攻撃を紙絵を使いかわすも腹に傷を追うカク。その痛みに猛攻をしかけられるゾロ

「(何て猛獣だ)···このっ！！」

カクは全身の血の気が引きゾワゾワと恐怖が押し寄せ一瞬、動く事が出来なくなった
何故ならその姿が三面六手の鬼神に見えた

「調子に乗りやがって···」

時間の無い両者はこれで終わらせると言わんばかりに攻撃を仕掛ける

「鬼気、九刀流···阿修羅────」
「(さっき見た鬼神！気迫でここまで幻を見せるか！)」

カクの放った斬撃を霧に変え

「苦難上等、好むものなり修羅の道─阿修羅"弌霧銀(いちぶぎん)"！」

倒れゆくカクにゾロはパウリーからの伝言を伝える

「───てめェら"クビ"だそうだ」

「···パウリーか···そうか、困ったわい···殺し屋という職業は潰しがきかんというのに」

カクは何を思うがそっと目を閉じる

「···動物園があるじゃねェか」

「···わは···は、言うて···くれる！」

ゾロに鍵をさし伸ばした時カクは気を失った

「おう！マリモ！鍵はどうした！？」

「あぁ、今貰ったとこだ」

ゾロは一番の鍵を手にした

各々が助けるため助かるために走り出した頃
ロビンの前ではとうとう正義の門が開通した

「──あの小さな門こそが実質の入口だ！アレを通過する一歩こそお前にとって天国と地獄の境界線！そしておれが歴史に名を刻む瞬間なのだ！」