チャイニーズガール 2 (ページ12)

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ジュゴンページ12

しかし倒れたのはルッチの方だった

「ちゃんと効いてるじゃねェか！」

にっ！と笑うルフィは元の大きさに戻り先程の巨大なパンチのダメージが足に効いていたルッチはよろめき立ち上がる

一方一味は船の上で気絶する一味＋α

───大丈夫！気をしっかり！死なせはしない！───

サンジは何者かの姿を見て思った···
海に飲まれ死をよぎった溺れる船乗り、薄れゆく視界でも分かる優雅な尾ビレ、見上げると海に揺蕩う長く美しい髪

その姿は美しく夢幻を見るかの様な人形伝説···どうか夢ならばこのまま醒めな·········

「特急で行くよ！しっかり息止めときなァ！」

ココロの服で包まれた一味達が見たのはココロのバーさん

「じゅ、ジュ、ジュゴン！！」

想像とはかけ離れた人魚の姿に絶句したのであった

そしてロビンとフランキーに無事合流は出来た

「奇跡としか言いようがねェ！···何かとんでも無いショックを受けたんだろ···」

「全員仮死状態のおかげであまり水を飲まずに済んでる」

「んがががが！良かったれぇ」

未だ倒れるナミとチムニー、ゴンベ、Aと
丈夫なゾロ、サンジ、そげキングは水を吹き上げ何とか意識を保っていた

「よく生きてたな！」

「ギャ〜〜！現実だった！人魚って本当は居ねェんだ！」
「人魚かと思ったらジュゴンだったって伝説は本当だったんだな」
「バカ野郎！まだ本人が人魚だなんて言ってねェ！夢を諦めるな！」
「あたしは"シラウオ"の人魚らよ」

「やめろ〜！！」

ココロ曰く人魚とは年の頃30を境に尾ヒレが二股になり陸上生活出来る体になるらしい

そしてサンジがロビンの姿にようやく気づく

「ゲボっ···あれ···ここどこだ···？」

「んんん〜！ロビンちゅあ〜ん！」

「「ロビン！！」」

近づいたサンジを突き飛ばしナミとチョッパーはロビンとの再会に涙ながらに喜んだ！

『は、アハハ！良かったアル！本当に···良かったアルっ···ぐす』

「おい、泣くのはまだ早ェ···あそこを見ろ。まだ戦塵が立ってる···相手はハト野郎ロブ・ルッチだ」

目の前の軍艦の群れがいつこっちを向いても逃げ道を見失わない為にルフィの事はここで待つと決めいつ戦闘になってもいい様に備える

「フランキー、お前の仲間···」

「バカ野郎、アイツら悪運だけなら強ェのよ！大丈夫だ、うまく逃げてる！」

「ルフィが着次第すぐ出せる！」

─「北西門来たより報告、エニエスロビーの海兵及び役人達の回収完了···巨人を含む海賊たち50名を正門に確認」─