線香花火 ページ9
あっという間に夜になった。
僕と富永君はご飯を食べた後に再び家を出た。
「花火なんて小学生ぶりかも」
「いつになっても楽しいよな」
手持ち花火に打ち上げ花火、2人で片っ端から遊び尽くした。
「最後はやっぱこれだよな!」
「線香花火!どっちが長く出来るか対決しよう!」
「そうだな!」
「じゃあいくよ?スタート!」
同時に火をつけた。チリチリと小さく火花が散る。
開始してすぐに富永君の火球がぽとりと地面に落ちた。
「富永君弱すぎるよ〜」
「そんなことねぇよ、この花火が悪かっただけ」
「花火のせいにしちゃだめだよ」
富永君が僕の肩を軽く押した。
そして、僕の火球も地面に落ちた。
「ねーえーー!」
富永君はにひひっと笑う。
その後も僕らの線香花火対決はしばらく続いた。
花火が終わり家に向かっている時のことだった。
「ここ右に曲がった所に心霊スポットがあるけど行くか?」
「心霊スポット!?遠慮しとくよ……」
右に曲がる道を見ると街灯は一切無く、数メートル先が真っ暗で何も見えなくて、如何にもヤバそうな雰囲気を醸し出していた。
「ふーん、こういうの苦手なんだ」
「違うよ!ただ今日はもう時間が遅いから…ね?」
「動画とか写真撮ったら何か写ったりして…」
「ねぇ!やめて!」
「分かった分かった、いつかやろうぜ」
「いつかね………」
(その「いつか」が来ませんように…)
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天の邪鬼な狐 - 終わりかぁ〜楽しみが減っちゃいましたなぁ。お疲れ様です! (2016年12月10日 23時) (レス) id: 60349813f0 (このIDを非表示/違反報告)
ごまだんご(プロフ) - てまりさん» こんにちは〜!申し訳ないです(T_T)はい!後少しですが最後まで頑張ります!! (2016年12月2日 8時) (レス) id: 6d2a15dbb6 (このIDを非表示/違反報告)
てまり - こんにちは!この前見たら、ごまだんごさんの小説消えてたのでビックリしました…。これからも小説の更新頑張って下さい(*´∇`*) (2016年12月1日 22時) (レス) id: d175e5d152 (このIDを非表示/違反報告)
ごまだんご(プロフ) - てまりさん» ありがとうございます(><)とても励みになります!!完結まで何とか頑張るので、これからも見て頂けると幸いです!! (2016年11月22日 16時) (レス) id: 6d2a15dbb6 (このIDを非表示/違反報告)
てまり - いつも見てます!更新頑張ってください(*´∇`*) (2016年11月19日 19時) (レス) id: d175e5d152 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ごまだんご | 作成日時:2016年9月29日 21時