誘い ページ7
終業式や大掃除が終わり、僕が帰ろうとして校門を出た時だった。
「寛太!!後ろ乗ってくか??」
富永君が僕の少し前でバイクを止めた。
「いいのー?」
「おう、」
「二人乗りとか初めてだよ!」
「というか、バイク乗ること自体初めて…」
「落ちないようにちゃんと掴まっとけよ」
僕は富永君の腰に掴まった。
すると、富永君が笑った。
「え!?何で笑うの!?」
「いや、腰に掴まるとは思ってなかっから」
「じゃあどこ??」
「今寛太が座ってる座席の所とか」
「まぁ、別にいいんだけどな」
そう言って、にひひっと笑った。
「ほら、早く行くぞ」
僕は結局富永君の腰に掴まった。
バイクで風を切っていくのが心地よかった。
「寛太ってそういう所あるよな」
「ん?どういうこと?」
「やっぱり何でもない」
「ねぇー!!教えてよー!」
「そんなことより、アイス食わねぇか?」
「いいね!食べよう!」
「じゃあ、コンビニ寄るわ」
「うん!」
僕達はコンビニでアイスを買い終え、近くの公園のベンチでアイスを食べていた。
「やっぱ、夏はアイスだな」
「今日は暑いからすぐ溶けちゃうね〜」
「寛太は夏休み何か予定とかあんの?」
「うーーん、特に無いかな。。勉強ぐらい…」
「そっか〜、俺さ、毎年おじいちゃん家に帰ってんだけど寛太も来るか?」
「今年は俺しか帰んないし…」
「え!?でも迷惑だよ…」
「そこは気にすんなって、田舎だし渓流で釣りしたり、花火したり結構楽しいぜ?」
「確かにそれは楽しそうだね!」
「じゃあ決定な!」
「えぇ!?」
「俺も1人より寛太が居た方が楽しいし」
「うーん、、じゃあ行こうかな?」
「日にちはまた連絡するわ!」
「うん、分かった!」
アイスを食べ終わり、僕は家まで送ってもらった。
家に着いてしばらくして、ケータイを開くと富永君から、もう通知が来ていた。
(富永君があんなに嬉しそうに話してるの初めて見たかも)
思いもよらない夏の誘いに僕は待ち遠しくなった。
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天の邪鬼な狐 - 終わりかぁ〜楽しみが減っちゃいましたなぁ。お疲れ様です! (2016年12月10日 23時) (レス) id: 60349813f0 (このIDを非表示/違反報告)
ごまだんご(プロフ) - てまりさん» こんにちは〜!申し訳ないです(T_T)はい!後少しですが最後まで頑張ります!! (2016年12月2日 8時) (レス) id: 6d2a15dbb6 (このIDを非表示/違反報告)
てまり - こんにちは!この前見たら、ごまだんごさんの小説消えてたのでビックリしました…。これからも小説の更新頑張って下さい(*´∇`*) (2016年12月1日 22時) (レス) id: d175e5d152 (このIDを非表示/違反報告)
ごまだんご(プロフ) - てまりさん» ありがとうございます(><)とても励みになります!!完結まで何とか頑張るので、これからも見て頂けると幸いです!! (2016年11月22日 16時) (レス) id: 6d2a15dbb6 (このIDを非表示/違反報告)
てまり - いつも見てます!更新頑張ってください(*´∇`*) (2016年11月19日 19時) (レス) id: d175e5d152 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ごまだんご | 作成日時:2016年9月29日 21時