全て�� ページ19
「だから、もうこれからは一緒に居るのやめよう」
「寛太、今までありがとな」
富永君が何を言っているのか僕には理解出来なかった。
君は僕の横を過ぎ去り、ドアへと向かった。
目の前が真っ暗になり、全身の力が抜けそうになり、体が冷たくなるような感覚に囚われる。
それは、屋上が寒いせいだけでは無かった。
(嫌だ、嫌だ……そんな、、僕達ここで終わりなの…？)
(嫌だよ、こんなの急過ぎる…富永君の勝手だよ…僕の気持ちはどうなるんだよ……)
「待って!!!」
意識せずともその言葉は僕の口から放たれていた。
そして、遠くでドアノブに手を掛けていた君の足が止まった。
「待ってよ!!そんなの勝手過ぎる!!」
頭は真っ白なのに口からは何故か言葉が出てくる。
涙で視界が歪む。
大粒の涙が次々と頬を伝っていく。
「ぼくは……」
「僕は富永君の事が好きなんだ」
ずっと言いたかったその言葉、今までずっと隠し続けてきた"それ"は今やっと君に向かって言えていた。
「だから、そんな事言わないで、僕のそばからもう居なくならないで!!」
「一緒の大学行こうって言ったじゃん！それで、同じサークル入って……だから…」
もう涙で前は見えなかった、全てを伝えきって、全身の力が抜けて崩れそうになった。
けれど、次の瞬間気づくと僕は君の腕の中に居た。
次から次へと色んなことが起きて、頭はパニックだ。
「ごめんな…」
富永君が小さくそう呟いた。
「俺やっぱ無理だわ…」
そう言われ僕の体は硬直する。
「俺も寛太が居なきゃ無理」
「だから、まだ俺と居て…」
君はそう言ってより強く僕を抱きしめる。
涙が溢れて止まらない。
「ずっと僕の隣に居て…」
最後の力を振り絞って僕はそう伝えた。
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天の邪鬼な狐 - 終わりかぁ〜楽しみが減っちゃいましたなぁ。お疲れ様です! (2016年12月10日 23時) (
レス) id: 60349813f0 (このIDを非表示/違反報告)
ごまだんご(プロフ) - てまりさん» こんにちは〜！申し訳ないです(T_T)はい！後少しですが最後まで頑張ります!! (2016年12月2日 8時) (レス) id: 6d2a15dbb6 (このIDを非表示/違反報告)
てまり - こんにちは！この前見たら、ごまだんごさんの小説消えてたのでビックリしました…。これからも小説の更新頑張って下さい(*´∇｀*) (2016年12月1日 22時) (レス) id: d175e5d152 (このIDを非表示/違反報告)
ごまだんご(プロフ) - てまりさん» ありがとうございます(><)とても励みになります!!完結まで何とか頑張るので、これからも見て頂けると幸いです!! (2016年11月22日 16時) (レス) id: 6d2a15dbb6 (このIDを非表示/違反報告)
てまり - いつも見てます！更新頑張ってください(*´∇｀*) (2016年11月19日 19時) (レス) id: d175e5d152 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ごまだんご | 作成日時：2016年9月29日 21時
