げいひめ２。

01 広報。 ページ11

＊




「いや私ただのスタッフやで、、？」

広「お願いします！！！」

「えぇ、、、」





仕事中に呼び止められて、

広報のきゃわいい女子に頭を下げられてる。



、、なんやこれ。





_____広報。








盛「え、なにこれ」

リ「なんかおもろいこと始まっとるな」



劇場の壁に貼られた大量のお知らせの中の1つに、

我らが同期のプリンセスのお名前が。




リ「ふはっ、あいつ広報に捕まっとるやん」

盛「なんか1回お情けで出たtiktokバズったらしいな」

リ「あーあれか。俺らのYouTubeも伸びたしな」





お知らせの最後には、

マンゲキのSNSを任されている広報の女の子の名前。



盛「にしてもやり方がゲスくて素晴らしいわ」

リ「スタッフやなくて芸人に撮らせるのが賢いよな」

盛「これ俺らでもええんかな？」

リ「そらいいやろ」

盛「同期にしか撮れへんやつ撮ったろやないかい」

リ「たしかに。おもろそやな」





【求む！！Aさんの動画！！】

なんてデカデカと書かれたそのお知らせには、

動画の種類や、秒数、ギャップうんぬんと

事細かに要望が書かれていて。



さらには【採用者には5000円の現金支給】の文字。


こんなん、若手大喜びやろ。ええ小遣い稼ぎや。












「、、、失せろ」

盛「こっわ！」

リ「殺気がすごいな」



仕事中のAに、もりしがスマホを向けると

キッと睨んでこの言い方。



「ほんっっっまにうざいんやが？！」

盛「まあみんながパパラッチみたいなもんやからな」

リ「Aはなんか恩恵あるん？」

「金でんかったらこんなんするかいな」

盛「え、バズったらいくらみたいな？」

リ「乳出すのが1番早いやろ」

「それOKならいくらでも出したるわ」




セクシー路線はいいらしいが、もちろんモロはだめ。

先に釘を刺されているのがAっぽい。





盛「お情けで出た1回目ってどんな感じの動画なん？」

リ「これやろ」

盛「、、、え、えぐっ。」

「キュンした？」

盛「お前寝てる時が1番かわええわほんま」

「一生目ギャンギャンにしといたろ」

盛「そこは一生寝とけて」




動画には、仕事の合間に楽屋の畳で眠るAの姿。

腹チラからの寝顔。

目覚めたら、フニャッとした力のない笑顔。


とどめに寝起き独特の掠れた声で「おはよお」なんて。



いいね押した奴らのにやけ顔、想像できるわ。

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