検索窓
今日:17 hit、昨日:60 hit、合計:74,890 hit

04 ページ16






濱「もーー、体大事にしてっていうてるやん」

「ひぃ〜、、たすけて、ゆず兄、、」

ゆ「あかん、お前は一回こってり絞られろ」

「え〜、、無慈悲、、」

濱「なにがあるかわからんねんで?変な病気とかもあんねんから」

「、、はい」

濱「大事に扱ってくれる人ばっかりちゃうんやで?怖いやろ?」

「、、っす」

濱「Aが自分の体、軽く扱ってんの見たら俺悲しなるねん」

「うぅ〜、、」

濱「Aは自分で自分を傷つけにいってるようなもんなんやで?」

「、、はいぃ」





流れるような説教を受け、めっちゃ険しい顔しとる。


…これでさっきの格好してたら、3倍くらい長かったやろうな。





盛「ずっとこんなけ言われ続けてんのになんで治らんねやろな」

リ「さあ、わからん」

盛「いやお前が一番わかるやろ」

リ「俺とAのは、、、原動力がちゃうから」

盛「意味がわからんわ」




困ってる同期を見ながら、そんなやりとり。


心配症なお母さんがAの肩を掴んで貞操観念について熱弁してるのを、

カッカッカッと笑いながら見てる人もいて。







「は、濱さん!!おなかすきました!!」


もう勘弁してくれ、と言わんばかりの困惑顔で自分で逃げ道を探して。



濱「お!ええことやん。ほな待っててー、ちょっと作ってまうわあ」



「キッチン借りんでー」と言いながら、いそいそとむかう。

矛先の変更に成功したらしい。





「はぁ〜、、」

ゆ「いやもっと怒られてもよかったやろ」

「もぉーほんま勘弁してください、、」

リ「お母さんは心配なんやろ」

盛「お前ほんま愛されてんなあ」

ゆ「だいぶ重めな愛やけどな」

リ「いや昨日ゆず兄もめちゃくちゃ熱い抱擁してたすけどね」

ゆ「しゃーないやろ、あんなもん」

「いやこれは可愛すぎる私が悪いわ、、」

盛「え、きしょお、なにこの人、、」




もりしのツッコミがさぞかし嬉しいのか、またケラケラ笑って。


"可愛すぎる私が悪いわ"って、ほんまにそうやけどな、

なんて思いながら、にやける口元を隠して見つめる。





ご時世柄、外で大人数で飲むのも憚られるからって理由でこの家で開くことになった飲み会。


でもほんまは、Aの安心できる場所で、って思ったから。


よかった。


ほんま今日楽しそうや。

05→←03



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (90 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
265人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:よいちょちょちょ丸。 | 作成日時:2022年2月24日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。