04 ページ16
*
濱「もーー、体大事にしてっていうてるやん」
「ひぃ〜、、たすけて、ゆず兄、、」
ゆ「あかん、お前は一回こってり絞られろ」
「え〜、、無慈悲、、」
濱「なにがあるかわからんねんで?変な病気とかもあんねんから」
「、、はい」
濱「大事に扱ってくれる人ばっかりちゃうんやで?怖いやろ?」
「、、っす」
濱「Aが自分の体、軽く扱ってんの見たら俺悲しなるねん」
「うぅ〜、、」
濱「Aは自分で自分を傷つけにいってるようなもんなんやで?」
「、、はいぃ」
流れるような説教を受け、めっちゃ険しい顔しとる。
…これでさっきの格好してたら、3倍くらい長かったやろうな。
盛「ずっとこんなけ言われ続けてんのになんで治らんねやろな」
リ「さあ、わからん」
盛「いやお前が一番わかるやろ」
リ「俺とAのは、、、原動力がちゃうから」
盛「意味がわからんわ」
困ってる同期を見ながら、そんなやりとり。
心配症なお母さんがAの肩を掴んで貞操観念について熱弁してるのを、
カッカッカッと笑いながら見てる人もいて。
「は、濱さん!!おなかすきました!!」
もう勘弁してくれ、と言わんばかりの困惑顔で自分で逃げ道を探して。
濱「お!ええことやん。ほな待っててー、ちょっと作ってまうわあ」
「キッチン借りんでー」と言いながら、いそいそとむかう。
矛先の変更に成功したらしい。
「はぁ〜、、」
ゆ「いやもっと怒られてもよかったやろ」
「もぉーほんま勘弁してください、、」
リ「お母さんは心配なんやろ」
盛「お前ほんま愛されてんなあ」
ゆ「だいぶ重めな愛やけどな」
リ「いや昨日ゆず兄もめちゃくちゃ熱い抱擁してたすけどね」
ゆ「しゃーないやろ、あんなもん」
「いやこれは可愛すぎる私が悪いわ、、」
盛「え、きしょお、なにこの人、、」
もりしのツッコミがさぞかし嬉しいのか、またケラケラ笑って。
"可愛すぎる私が悪いわ"って、ほんまにそうやけどな、
なんて思いながら、にやける口元を隠して見つめる。
ご時世柄、外で大人数で飲むのも憚られるからって理由でこの家で開くことになった飲み会。
でもほんまは、Aの安心できる場所で、って思ったから。
よかった。
ほんま今日楽しそうや。
265人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:よいちょちょちょ丸。 | 作成日時:2022年2月24日 10時