マンガ家が夢小説サイトにたどり着いたようです

返事 ページ4

花子から返信が来た。
私はメッセージを確認する。


花子
あれは酷いね。
本当に『ルームシェア』が好きなのか疑う。

とりあえず、あの夢小説の作者がコメントに気づいて対応してくれるかもしれないから、待とう。

Aありがとう。そうしてみる。


私は夢小説の作者が現れるまで待つことにした。






・






あれから1時間くらい経った頃、あの夢小説が更新されていた。


「作者よりお知らせ」というページが増えている。



私は急いでそのページを開いた。


荒らしに悪コメされました。

私が頑張って書いている作品を否定しないでください。

読者のみなさんは追い返してくれてありがとうございます。



荒らしへ。

人が傷つくの見て楽しいですか?

あなたに私の気持ちはわからないでしょうね。



私は「荒らし」だと思われているようだった。

まるで悪口を書き込んだのかのような書かれ方だ。

私はただ、違うのではないかと指摘しただけなのに。


自分に都合が悪ければそれは全て悪口なのだろうか。

酷く虫の良い話だ。



「頑張ってるから否定するな」だって？

頑張っていれば何をしても良いワケではない。

悪いことをされれば注意される。

それに、あの夢小説こそ私の頑張りやキャラを否定している。



「私の気持ちはわからない」と書いているくせに、原作者の気持ちを理解しようとしないなんて。



私は怒りがこみ上げてきた。
腹が煮えたぎる思いだ。


小説の読者も読者でしょう。
本当にあの夢小説のファンなのか？

ファンなら作者を想って正しい道を示したらどうなんだ。

自分さえ楽しめればそれで良いのか。



頭に来た私はコメントを書こうとさらにスクロールする。

そこには別の人のコメントが来ていた。



［裏切りや嫌われは違反ですよ。作品を消してください］

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