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敷海side
季節が次々過ぎていき、気づけばもう春だ。
中学校生活を無事に終え、新しい制服に袖を通した。
母「似合うわぁ。昔のお父さんにソックリ!!」
白鳥沢に受かった事を報告した時に知った真実。
実は、父さんも白鳥沢出身だったらしい。
父「懐かしいなぁ…」
『それじゃ、先に行ってるから』
母「いってらっしゃい」
父「父さん達も後で行くからな」
『うん』
新しい靴を履いて扉を開けた。
外に出て隣の家を見るけど一向に扉が開く気配は無い。
『…………』
飛雄の居ない道。
飛雄の居ない電車。
飛雄の居ないバス。
……飛雄の居ない入学式。
春から、俺とお前が関わる機会はもう二度と来ないだろう。
どこか、こうなる気がしていて
自嘲的に笑ってみた。
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「新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます」
知らない顔が沢山いる。
まぁ、そりゃそうか。
ここには、白鳥沢中学出身の奴らが殆どだから。
ましてや、北一出身は俺しか居ない。
そう、俺しかいないんだ。
…アイツはいない。
『ふぅ……』
ゆっくり目を閉じて、3秒たったら開く。
大丈夫。
もうあんなに苦しむ事なんて無いんだから。
・
・
・
「4組の人ー、クラスまで案内します」
俺のクラスは1年4組に決まった。
「おー、お前が俺の後ろ?」
『あぁ。よろしく』
「おう、よろしくな!俺、五色工!」
片手を出されて、俺もゆっくり手を出す。
『俺は敷海A。外部から来たから、五色が高校入ってからの友達1号だな』
「!!そっか、俺が一番か…」
顎に手を当てて俯く五色に不安になる。
『…もしかして嫌だった?』
俺と友達になんの…。
五色「!?いや、違くて!!綺麗な奴と友達とか…」
何か、嬉しくって…
『……は』
瞬きを2回。
『ば、ばっかじゃねぇの!!俺が綺麗とか、
あ、頭おかしいんじゃねぇのッ!!』
こんな目つき悪い奴が綺麗なわけねぇだろ!!
五色「お前が綺麗なのは事実だってーの!!」
最初は、不良かと思ったけど…。
『ほら!!お前だって不良って思ってんじゃねぇか!』
五色「最初だけだって!喋ってみるとカッケェし、笑顔、綺麗だし!!それにっ___」
『もう良いっ!!分かったから!!それ以上喋んな!!』
俺が五色の口を手で塞いでフィニッシュ。
お互い息を切らしている。
「もうそろそろ良いかー?先生喋りたいんだけど?」
気づいたら周りの視線が突き刺さる。
っ、初日早々やらかした!
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ゆき - まっっっ………て!!!いいところ!いいところで!!!!んんんんん!!!!(悶え)更新のご予定はございませんか?!?! (2022年12月17日 17時) (レス) @page42 id: b0d8276e48 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - 下と下の方と同じくいいところ!!更新、楽しみにゆっくり待ってます! (2021年7月27日 22時) (レス) id: e247cabc05 (このIDを非表示/違反報告)
水無月(プロフ) - 下の方と同じくいいところで!!!!!!!!めちゃくちゃ続きが気になります!更新を楽しみにのんびり待ってます! (2021年7月25日 10時) (レス) id: e283fb9d1f (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - いいところで!!!!!!!この作品大好きです!!なので途中で更新が終わってしまっているのが悲しいです。。。これ以上先は書かれないのでしょうか??続き楽しみに待っております。 (2021年7月17日 1時) (レス) id: 97a2ee4c1f (このIDを非表示/違反報告)
奏凪(プロフ) - このお話めちゃくちゃ好きです!!更新待ってます!応援してます!! (2020年12月23日 3時) (レス) id: 78e0e98149 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:高崎 | 作成日時:2018年4月1日 23時