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敷海side
「なぁ、今日、青葉城西と烏野が練習試合すんだってよ」
「烏野ってどこだよ」
「ほら__落ちた強豪、飛べない烏__」
同じクラスのバレー部が話してるのを
こっそりと盗み聞きする。
もう部活に入ってる奴等に比べて
俺はずっと迷っている。
そんな俺に、ついこの間 五色が
五色「バレー部に入った!!ぜってぇエースになる!!」
なんて宣言したものだから
俺は余計に頭を抱えることになった。
「でも、青城と烏野なんて試合になんねぇだろw」
「いや、それがよ。あの“王様”が烏野に入ったらしいぜ」
…………。
王様…。
その言葉は少なからずアイツを表す。
ていうか、飛雄…。
烏野入ったんだ…。
白鳥沢に居ないから、青城に居るかと思ってた。
五色「じゃA、またな!!」
バレー部入りたくなったらいつでも言えよ!
嬉々とした顔で手を振る五色に
苦笑いしながら手を振り返した。
小走りで部活に向かう五色の背中を
見て、少しだけ寂しさが募った。
『なぁ、その練習試合ってどこでやんの?』
「え、あー…確か青城でやる筈だけど…」
『ん、サンキュ』
鞄を持って教室を出る。
「俺、初めて敷海と喋ったかも…」
「すっげぇ、いい匂いしたよな…」
・
・
・
何を血迷ったのか、俺は今
青葉城西高校の前に居る。
『……来ちまった』
しかも制服のまま。
1人だけ違う制服を着た俺を
下校する生徒がジロジロと見てくる。
『…行くか』
手前に止まっているバスは烏野だろう、
と予想しながら。
ゆっくり慎重に…
知り合いに見つからないように…
特に飛雄とか金田一とか国見とかっ!!!
階段を上がって試合を上から眺める。
…人が程々に多くて良かった。
少なすぎると見つかるし、
多すぎると試合が見れない。
『……ん?』
いや、嘘だろ。
自分の頬が引き攣るのを嫌でも分かる。
確かにあのオレンジ色の髪の毛は_____
「日向ァァァ!!」
…雪ヶ丘のキャプテンだった奴だ。
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ゆき - まっっっ………て!!!いいところ!いいところで!!!!んんんんん!!!!(悶え)更新のご予定はございませんか?!?! (2022年12月17日 17時) (レス) @page42 id: b0d8276e48 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - 下と下の方と同じくいいところ!!更新、楽しみにゆっくり待ってます! (2021年7月27日 22時) (レス) id: e247cabc05 (このIDを非表示/違反報告)
水無月(プロフ) - 下の方と同じくいいところで!!!!!!!!めちゃくちゃ続きが気になります!更新を楽しみにのんびり待ってます! (2021年7月25日 10時) (レス) id: e283fb9d1f (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - いいところで!!!!!!!この作品大好きです!!なので途中で更新が終わってしまっているのが悲しいです。。。これ以上先は書かれないのでしょうか??続き楽しみに待っております。 (2021年7月17日 1時) (レス) id: 97a2ee4c1f (このIDを非表示/違反報告)
奏凪(プロフ) - このお話めちゃくちゃ好きです!!更新待ってます!応援してます!! (2020年12月23日 3時) (レス) id: 78e0e98149 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:高崎 | 作成日時:2018年4月1日 23時