第8話 仲間 ページ9
マサイside*
よほど嬉しかったのか、普段より元気に返事するA。
まだ流れっぱなしの涙を、拭ってあげようかと手を伸ばして、やめる。
そんな簡単に、触れていいのか。
触れたら壊れそうだ、なんて。
…こういう遠慮が、視聴者さんに伝わって、ダメなのかもしれない。
ダメだな俺、と反省していると、横でシルクがAを撫でていた。
「どうしたんだよー、そんな泣いて」
『…な、泣いてなっ』
「嘘つきにも程があるわwよしよし、泣きやめ泣きやめ」
『子供じゃないです』
「分かってる｣
…なんだ、微笑ましい。
俺らよりちょっと出会うのが早かっただけで、こんなに打ち解けてるのか。
さすがリーダー、なんて頭の中でおちょけてみる。
『あ、あの、マサイ君』
そんなバカをやっていたら、声をかけられて。
いつも以上にびっくりしてしまう。
「な、何」
『ありがとう、ございました』
ふふっと笑う彼女に、いいよ全然、と告げて。
…シルクのように、頭を撫でてみた。
「仲間なんだから、抱え込む前に相談して」
顔を赤くしてこくりと頷かれる。
「俺も一足出遅れだけど、なんかあったら相談乗るから。恥ずかしいとかそういうのなしで、なんでも言って」
な、とシルクが目配せ。
そう、もっと頼ってよ、君も大切な仲間なんだから。
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みぞれ - 頑張ってください！この作品好きですっ！ (2017年3月27日 7時) (
レス) id: 931096523e (このIDを非表示/違反報告)
有乃(あの)(プロフ) - 雪桜さん» ありがとうございます、とっても嬉しいです！これからも精進します！ (2017年3月24日 1時) (レス) id: c4fc46a459 (このIDを非表示/違反報告)
雪桜 - ええとこれ好きです頑張ってください (2017年3月21日 21時) (レス) id: bd91b60462 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有乃(あの) | 作成日時：2017年3月5日 2時
