第3話 自己紹介 ページ4
いつも押してるインターホンも、手が震えて押せない。
知らないメンバーが出たらどうしよう。
モトキ君、シルク君以外が出てきたらもうダメだ。
震える左手でインターホンを鳴らす。
お願い、知り合いが出ますように…
と、私の期待を打ち砕くかのように、出てきたのは大柄な男の人…たぶんンダホさん。
「はーい！あれ、」
『あ、あの』
「誰？」
『わたし、あの、シルク君の編集の手伝いしてて…今日動画撮るからってーー』
「あー分かった、Aちゃんだ。中入って！…入れる？」
段差のある玄関から、入るのを手伝ってくれた。
噂には聞いてたけど、優しい人だ。
『すみません…』
「いいよ、全然」
Aちゃん来たよー、とみんなを大声で呼ぶものだから、視線がこちらへ集まる。
「おー、きたきた。本日の主役」
シルク君がすこしはやし立ててみせる。
大人数からの視線に、戸惑うように目線を逸らす。
モトキくんと目が合った。…助けてください。
たぶん私の気持ちを察して、「こっちおいで」って笑ってくれる。
助かった…。
モトキ君の隣で縮こまる。
…と言っても、車椅子自体大きいからなんとも言えないけど。
私を見て困ったように笑いながら、
「Aは人見知りこじらせてるからねぇ」
しょうがないよ、と助け舟を出してくれる。
『ご、ごめん』
「謝ることじゃないけどね笑」
車椅子からソファーに乗り移って一段落したところで。
「はい自己紹介ターイム！どんどんぱふぱふ」
シルク君が突然提案した、自己紹介タイムを設けることに。
「はいじゃあまず俺！シルクロードね。Aとはもう顔見知りだから、大丈夫だと思うけど…そんな感じかな」
「じゃあ俺、ンダホね。適当によんで！
なんか困ったことあったら言ってくれれば助けるからさ。仲良くしようぜ」
「んじゃ俺…マサイね。普段はカメラ役が多いかな。編集関係なら頼むことも多そうだし、よろしく。
気軽に話しかけて」
「はい次、ぺけたん。よろしくねー。気軽に話しかけてくれると嬉しいかな。あ、あと歌もやってるよ」
「まあもう、何も言うことないと思うけど…モトキね。何かあったら言ってね」
「んじゃ次。ダーマな。まああんま緊張しないで、話しかけてくれたらいっかな。そんだけ。」
｢ザカオって奴、いるんだけどさ。今日はいないんだよねー。ダンスやってて、めっちゃビビりなやつ。いいやつだよ」
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みぞれ - 頑張ってください！この作品好きですっ！ (2017年3月27日 7時) (
レス) id: 931096523e (このIDを非表示/違反報告)
有乃(あの)(プロフ) - 雪桜さん» ありがとうございます、とっても嬉しいです！これからも精進します！ (2017年3月24日 1時) (レス) id: c4fc46a459 (このIDを非表示/違反報告)
雪桜 - ええとこれ好きです頑張ってください (2017年3月21日 21時) (レス) id: bd91b60462 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有乃(あの) | 作成日時：2017年3月5日 2時
