第21話 劣等感 ページ23
アスレチックから帰ってきて、とりあえずシルクくんの家にみんなで集まったはずなんだけど。
いつの間にかみんな眠っていて、気づいたら隣にいるのはンダホくんだった。
『珍しいね、眠くない？』
「たしかに珍しいよね〜今日眠くないや」
自分で言うのもなんだけどね、と笑った。
『ねぇ、ンダホ君ってさ』
「なに？」
『アスレチック行く時、劣等感、とか感じない？』
初めて自分からした暗い話。
いつもは聞き出されるみたいにして話していたけど、ちょっとだけ気になって。
「あー、劣等感ね」
『ごめんね、下手って言いたいわけでは無いんだけど。運動神経いい人ばっかりだから』
「たまにあるよ。でも、シルクとかぺけと比べて落ち込む、ってことは無いかな」
『…どうして？』
「うーん。俺はアスレチックが上手じゃないけど、それで笑ってくれる人がいるじゃん？｣
｢それはシルクやぺけにはできないから、俺だけの強みだと思う。｣
｢だから、俺が落ち込む時は自分を超えられなかった時」
「勿論、シルクみたいに出来たら楽しそうだなって思うけどね」
クサイかな、と笑ってみせるンダホくんは、何だかキラキラして見えた。
『ううん、かっこいい。素敵』
「初めて言われたよ、かっこいいとか」
「そうかなあ、見習いたいよ」
「ありがとう。AちゃんもAちゃんで、自分にしかできないことってあると思うんだよね、俺」
「楽しそうにアスレチック眺めてるAちゃんを見てるのが楽しい、とかね」
まぁ俺の感想なんだけどねー、なんて言って。
『ありがとう、元気でた』
「俺でよければいつでも相談役になるよ」
『頼りにするね』
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みぞれ - 頑張ってください！この作品好きですっ！ (2017年3月27日 7時) (
レス) id: 931096523e (このIDを非表示/違反報告)
有乃(あの)(プロフ) - 雪桜さん» ありがとうございます、とっても嬉しいです！これからも精進します！ (2017年3月24日 1時) (レス) id: c4fc46a459 (このIDを非表示/違反報告)
雪桜 - ええとこれ好きです頑張ってください (2017年3月21日 21時) (レス) id: bd91b60462 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有乃(あの) | 作成日時：2017年3月5日 2時
