第10話 変わらない優しさ ページ11
帰りの車の中、ンダホくんの運転する車で移動して帰る途中。
みんな疲れて眠る中、私とモトキくんだけが生き残ったみたいで、久しぶりに隣に座って、色々お話したり、しりとりしたりして遊んでいた。
そんな中、モトキくんがふと真面目な顔になって私の方に向き直る。
「Aはさ」
『ん？』
「今日楽しかった？」
『楽しかった！すごく。みんなと外に出かけたの初めてだし』
「…そっかー、それは良かった」
『うん、ありがと』
「俺ねぇ、ちょっと心配してた」
『ん、なんで…？』
「メンバーは車椅子の扱いとか慣れてないしさ、ほんとに楽しんで帰って来れるかなあって」
『大丈夫、全然不安じゃなかったし。ほんとにほんとに楽しかった』
「心配には及ばなかったかな。俺ちょっと過保護？」
ふふふと笑うモトキくん。
そんな所まで気を使ってくれるのが、真面目で優しいモトキくんらしい。
『ありがとね、モトキくん』
「いえいえ」
『…眠たい』
「寝ていいよ、はい」
ちょっと横にずれて、スペースをあけてくれる
『モトキくん眠くないの？』
「俺は大丈夫。おやすみ」
最初から最後まで優しいモトキくん。
そういうとこに惹かれて、友達でいるんだなと改めて思った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 117人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みぞれ - 頑張ってください！この作品好きですっ！ (2017年3月27日 7時) (
レス) id: 931096523e (このIDを非表示/違反報告)
有乃(あの)(プロフ) - 雪桜さん» ありがとうございます、とっても嬉しいです！これからも精進します！ (2017年3月24日 1時) (レス) id: c4fc46a459 (このIDを非表示/違反報告)
雪桜 - ええとこれ好きです頑張ってください (2017年3月21日 21時) (レス) id: bd91b60462 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：有乃(あの) | 作成日時：2017年3月5日 2時
