【QK】憧れだけじゃ終われない！(w/mn) (ページ8)

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Ep.3_ ページ8

今日、ヤバかったな。

家に帰ってから何回も思い出す。

ずっと夢見てた光景。

淡い期待を抱いて、目指していたところ。

クイ研初日、夢を叶えてしまった。

終わり？終わりなの？

名前呼ばれたし、お菓子くれたし、ヤバくない！？

明日もいるかなぁ。問ちゃん。いや、問先輩。

一日の回想をしていたら、眠りに落ちて、いつのまにか朝になっていた。

一限に遅れないように家を出て、授業を受ける。

「明日も来てね、Aちゃん！」

って、これは別の先輩に言われたんだけど、

今日もいるかもって期待しながらいってみる。

学生会館の階段を上る。

また、甘い匂い。

シフォンケーキみたいなさ、甘い匂い。

お腹空くなぁ。もう。

中の電気がついてるから、おそるおそるドアを開けると…

「あ！Aちゃんじゃん！！！」

え？問ちゃん1人なの？？？？

『お疲れ様です！問先輩、1人ですか？』

「そうなの〜まだみんな来てなくてさぁー。今日僕は会社休みだから遊びに来ちゃった、2日連続だけどね笑」

語尾が間延びしてる感じ、話しやすいのはこれかなぁ。

『…名前、覚えてくださったんですか？』

ドアを開けた瞬間名前を呼ばれたことが嬉しくて、つい訊いてしまった。

「………僕覚えるの得意だからね〜！？」

確かに、と思う。クイズ研究会だもんな。

このときちょっと間があったのは、気が付かないふりをしてみた。