三人 ページ49
帰ってから福良さんに言われたことを思い出す。
結婚式、かぁ。女の子は憧れがあるだろうし、任せるべきかな。
「ねえAちゃん？結婚式どうする？」
『挙げるなら全力出すよ！ふふ』
「やっぱやりたいよね！？やろっか！」
『前買ったゼクシィ読み込むぞー笑笑』
ほぼ彼女に任せて組まれた結婚式はとても素晴らしくて、さすがは普段企画班のAちゃん、という感じだった。
入場者の希望制でクイズ大会をしたり、お色直しで綺麗なサイリウムを振ってもらったり、見てる人も絶対楽しかっただろうなぁ。
希望制クイズ大会は僕たちの知り合いなだけあってほぼみんな参加してくれて、結局言ちゃんが優勝をかっさらっていき、僕とAちゃんが2位と3位で言ちゃんがブーイングを受けながら終わった。今日のハイライトは絶対ここだろう。
QuizKnockのメンバー同士の結婚ということもありご報告動画・結婚式のVlogもYouTube上にアップされた。
コメント欄にはもう、Aちゃんを傷つけるようなアンチはいない。
「Aちゃん、ご報告人狼の時の動画上がったよ」
『ほんと？私叩かれてない？笑』
「それがマジで1件もないんだよね、すごい」
『ほんと！？！初回の動画とは大違いだね』
「てか初回の動画初々しすぎるな〜」
『やめてやめて流さないで！笑』
「ごめんごめん笑」
「あ、そうだそろそろ言ちゃんくるよ」
『独り身がやってくるぞ笑』
ﾋﾟﾝﾎﾟｰｰﾝ
gn「問ちゃんAさん開けてー」
『開いてますよー！』
gn「おじゃましまーす、今日カレー？てかAさん敬語やめてよ家族なんだから」
mn「カレーだよ〜」
『家族以前に会社の先輩なんですよ笑笑』
gn「でも問ちゃんにはタメ口じゃん」
『夫婦ですからね…？』
mn「そうだぞ言〜てかお前いつまで俺たち新婚夫婦の家族時間を邪魔しに来るんだよ、彼女作れ彼女〜」
gn「いやまぁ…」
『え？言さん彼女できた…？』
mn「え？えぇ！？だれだれだれ僕知ってる！？」
gn「知ってんじゃない？」
『だったらマジでなんでいつまでうち来るんですか笑』
mn「そうだぞ、彼女のとこ行きなさい」
gn「まだ俺独身だからね！？！ご飯食べさせてくださいよ」
『食費はかかりますもんねぇ〜、ご飯だけなら許したろう』
mn「いや作ってんの僕だからね！？」
うん、今日のカレーも、上出来だ。
今日は言ちゃんの彼女の話でも聞きながら、ゆっくりご飯食べようかな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 129人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：莉愛 | 作成日時：2024年1月21日 21時
