Ep.11__馳走 ページ21
言さんとラーメン食べてから、さらに2日後。
問先輩にLINEしてから4日が経っていた。
突然、5回くらいケータイが振動した。
通知の多さに、期待を抱いてしまう。
この4日間それ1回も当たってないよ。その期待。
そう言い聞かせながらもケータイを見る。
「いいよ！どこいこうか」
「夏らしさでいくと海とかプール？」
「水着絶対かわいいじゃん」
「まってこれセクハラなる？」
「タイムタイム、これなかったことにして」
「Aちゃんの行きたいところ行こう」
4日悩んでこんな返信の仕方する！？
やっぱり変だな〜とか思いながら、ちょっとにやにやする。
なに？送信取り消しすりゃいいのにさ
可愛いじゃんとか言われると期待しちゃう
期待してばっかだけど、やめられない。
こんな言い方されたら、脈アリって思っちゃうよ。
その後も何回かラリーを続け、一緒に花火大会にいくことにした。
もはやデート。デート以外の何者でも無さすぎる。
一旦、言さんと作戦会議を挟む。
『問先輩の好みの浴衣の柄を教えてください！！！！！』
「…は？」
『…花火見に行きます』
「………は？？？？？？」
イマイチ飲み込めてない言さんに、問先輩がLINEとにらめっこしてたあたりのはなしのことから全部説明する。
「なるほどね、そういうこと…
けどごめん、流石に俺問ちゃんの好きな浴衣の柄なんて知らないわ笑」
『………ですよね』
「多分、多分だけど好きなの着てっていいよ。なんでもいいって言うはず。」
なんでもいいって怖い言葉だなと思う。
とりあえず手当り次第いちばんかわいい浴衣を用意して、決戦の日に備えることにした。
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作者名：莉愛 | 作成日時：2024年1月21日 21時
