【QK】憧れだけじゃ終われない！(w/mn) (ページ18)

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Ep.8__特売ページ18

問先輩の最寄り駅で起こされ、肩に寄りかかって寝てしまっていたことに気づいた。

「Aちゃん、起きてぇ」

もう自分の最寄り駅は、過ぎてしまっていた。

『あ……寝過ごしちゃった』

「大きい駅だし、この駅の近くでご飯食べていかない？」

反対方向の電車に乗ろうとする私を連れ戻して、問先輩は改札に足を向けた。

そこまで仲良いとも言いきれない先輩の、肩を借りてしまった。めちゃくちゃ失態だ。しかも超年上。ヤバすぎる。

罪悪感にまみれながら、お会計は私が出すしかないと心に決め、近くの居酒屋に入った。

問先輩は意外に話しやすくて、しっかり長時間腰を据えて話したのは初めてなのに、ラストオーダーまで居座ってしまった。

アルコールがまだ飲める年齢じゃない私と話しながら、問先輩はビールを飲んでいるけど、まだ三本目だからか平気そうだ。

仕事の話やら学部の話やらクイズの話やら、共通の話題がなにかと多いので時間はすぐに経ってしまった。

自分が払おうと心に決めていたはずなのに、気がついたらお会計は終わっていた。

スマートすぎる。こんなの、惚れるしかないじゃん。

夜中に連れ回されてる？けど。

惚れる要素しかないじゃーーーーん！！！！！

勘弁してよ。今日だけで何が起きてるのかさっぱりわかんない。

オフィスの入口で問先輩と会って、インタビュー終わったら問先輩と動画を撮って、帰りは最寄り近いと思いながら電車乗ったら肩を借りて寝てしまって！？挙句の果てに問先輩の最寄りでご飯をご馳走に………！？！？

明日、命日かも。

あれ？明日って。

明日、問先輩サークルに来るじゃん。

また明日も、会えるのか。

酔っ払って、「Aちゃんうち泊まってく〜？へへは〜」なんて言う問先輩に、『しっかりしてくださいよ！1人で帰れますか！？』と返したら、怒られてしまった。

なんなのよ。どうせ酔っ払ったらみんなに言うんでしょ、それ。

私だけがよかったなあ

ファン、じゃなくて、恋、になったのは、きっとこの辺からだったかなぁ。