2人の未来 ページ32
「ここまで散々待たせといて、これからも沢山待たせることになると思う。」
「…うん。」
「それにAのこと困らせたり、寂しい思いをさせちゃうかもしれない。」
「…うん。」
「それでも俺はこれから先ずっとAと一緒にいたい。」
「私も翔平くんと…一緒にいたい。」
「…ありがとう、こんな俺でも良いなら…、俺と付き合って欲しい。」
翔平くんの言葉に精一杯頷くとさっきまで真剣な顔をしていた翔平くんが柔らかい笑顔を浮かべた。
翔平くんのいつにない真剣な顔と雰囲気でその言葉を言われるってなんとなく分かってたはずなのに
すごくドキドキして嬉しくて、自然と涙が出た。
涙を流す私を見て焦っている翔平くん。
全てが愛おしくて私が勢いよく抱きつくと、すぐに受け止めてくれた。
「ありがとう…、本当に大好き。」
「俺も。」
私が泣き止むまでずっと抱きしめてくれていた。
涙が引くと途端に冷静になってすごく恥ずかしくなっていそいそと離れる私を見て大笑いする翔平くん。
ああ、翔平くんの笑顔がたまらなく好きだな…。
「なんかさとって欲しい資格とかある？」
「資格？なんで俺に聞くの？」
「ほら、野球選手の奥さんが栄養士の資格とかとったり…、やっぱりなんでもない！忘れて！」
途端にニヤニヤしだす翔平くんに自分の言ったことに気づき、前言撤回したけれど翔平くんのニヤニヤは収まらず。
「そうか〜、Aは俺と結婚した時のことも考えてくれてるのか〜」
「もう忘れてってば…。」
「まあそうやって考えてくれるのも嬉しいけど、AはAで好きなことをしてほしい。」
「でも栄養とかちゃんとしないとでしょ？」
「まあそうだけど、俺のせいでAのこと縛りたくないし。」
「うーん、分かった。考えとく。」
そして数日後、私と翔平くんは付き合って1ヶ月と経たないうちに遠距離恋愛になった。
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みねるば(プロフ) - きまさん» 初めまして!いつも読んで頂きありがとうございます!素敵なコメント本当に嬉しいです…! (2023年4月12日 23時) (
レス) id: 70cdba34fe (このIDを非表示/違反報告)
きま(プロフ) - はじめまして！いつも楽しみに読んでいます！みねるばさんの書くお話が大好きです！これからも応援しています♡ (2023年4月12日 23時) (レス) @page37 id: f0d962c024 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みねるば | 作成日時：2023年4月2日 16時
