彼の思い ページ31
翔平くんのベッドにもたれて2人で並んで座った。
お菓子を食べる音と適当につけたバラエティ番組の音だけが部屋に響いた。
「Aはさ、まだ俺のこと好き？」
「へ……、あ、当たり前じゃん！」
「よかった…、ちょっと聞いて欲しいんだけど」
翔平くんがテレビを消して私が食べるお菓子の音だけが響いていた。
なんだか真剣な話をしそうなこの空気が苦手。
心臓は翔平くんに聞こえそうなくらいに音が鳴っているし
大抵こういう時の私はろくに頭が働かず冷静な返しができないからだった。
きっと既に顔が赤いであろう私は翔平くんの喋り出しを待って、ただただ無心で床を見つめていた。
「ちょっと、俺の話聞いてって」
「…聞いてるよ、話してみて」
翔平くんがどんな表情をしているかは分からないけど私の方を見ているのは確実だった。
…だってすごい近くで声が聞こえるし。
そんな私に痺れを切らしたのか緩い力で頬を捕まれ、強引に翔平くんの方を向かされた。
しっかりと翔平くんと目があって、更に心拍が加速した。
「俺はこれから先も絶対にA以外の人を好きになることはない、断言できる。」
「…でもめっちゃくちゃ可愛い人が翔平くんのこと好きって言ってくるかもよ？ほら、女優さんとかアナウンサーとか…。」
「言ってきたとしても絶対にない。俺はA以外ありえない。」
「…ありがとう。」
翔平くんがそれだけの思いを伝えてきてくれているのに可愛くない返事しかできなかった。
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みねるば(プロフ) - きまさん» 初めまして!いつも読んで頂きありがとうございます!素敵なコメント本当に嬉しいです…! (2023年4月12日 23時) (
レス) id: 70cdba34fe (このIDを非表示/違反報告)
きま(プロフ) - はじめまして！いつも楽しみに読んでいます！みねるばさんの書くお話が大好きです！これからも応援しています♡ (2023年4月12日 23時) (レス) @page37 id: f0d962c024 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みねるば | 作成日時：2023年4月2日 16時
