昔の私たち ページ30
「翔平ってさAちゃんのことちっちゃい頃から本当に大好きだったよね」
「家でもずっとAちゃんの話してたもんな〜」
そう語りだした翔平くんのお兄ちゃんお姉ちゃんと「やめろよ!」と言いながらも顔が真っ赤な翔平くん。
「翔平に何か嫌なことされたらすぐ私に言ってね、Aちゃん」
「そうそう、俺たちはAちゃんの味方だし。」
「嫌なことなんかしねぇし。」
三兄弟で繰り広げられる会話とにこやかにその会話を聞いている翔平くんパパとかよちゃん。
本当にこの家族は仲が良いなと毎回思う。
それにこの場に私がいても普通に受け入れてくれる翔平くん家族が本当に優しくて、私は小さい頃から大好きだった。
そんな翔平くん家族との楽しい食事会が終わって、なぜか流れてそのまま私は翔平くんの部屋に来ていた。
もうそろそろしたら翔平くんが遠くに行っちゃうから今のうちに沢山話しときな!とかよちゃんが言ってくれた。
やっと面と向かって話せるようになると思ったのに、また遠くに行っちゃうなんて寂しいなぁ。
小学生ぶりに翔平くんの部屋に入った。
翔平くんは下にジュースを取りに行ってくれていた。
少し部屋を見回してみるとトロフィーが並んでいるちょっとした小机があった。
近寄って見てみるとトロフィーの横に写真立てがあった。
クラブチームの集合写真、賞状を持った翔平くん、手を繋いで歩いている私と翔平くん、並んで撮った運動会、木の下で休憩する2人…
ほぼほぼ私と翔平くんの写真で、なんだか嬉しくてニヤニヤして写真立てを見ていたら
いつの間に来てたのか「見なくていいから」と耳が真っ赤な翔平くんに写真立てから引き剥がされた。
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みねるば(プロフ) - きまさん» 初めまして!いつも読んで頂きありがとうございます!素敵なコメント本当に嬉しいです…! (2023年4月12日 23時) (レス) id: 70cdba34fe (このIDを非表示/違反報告)
きま(プロフ) - はじめまして!いつも楽しみに読んでいます!みねるばさんの書くお話が大好きです!これからも応援しています♡ (2023年4月12日 23時) (レス) @page37 id: f0d962c024 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みねるば | 作成日時:2023年4月2日 16時