キャッチボール ページ3
そんな私も小学校3年生になった時からピアノを習い始めた。
前のように毎日翔平くんの習い事に着いて行くことはなくなった。
高校生になったお兄ちゃんも野球をしていたけれど全く興味がなく、土日の試合がある時などはお母さんはお兄ちゃんの試合へ行く中私はかよちゃんと一緒に翔平くんの試合を見に行っていた。
昔から翔平くんは背が高かったけれど更に背が伸びていて、1年に数cmしか伸びない私は翔平くんを見上げるようになっていた。
その当時を見てみるとものすごい身長差のあまり悪戯な笑顔を浮かべて私の頭を肘置きみたいにしている翔平くんの写真があった。
やっぱり野球をしている翔平くんは誰よりもかっこよくて他の誰も目に入らなかった。
よくよく考えてみれば翔平くんについて回っていた頃から恋愛感情として好きだったんだろうけど、まだまだ幼い私は全く分かっていなかった。
それは3年生の私も一緒で、翔平くんのことは大好きだけどたまに学校で友達に聞かれる好きな人に当てはまるとは思っていなかった。
そしてこの年遂に私がずっとしたかった翔平くんとのキャッチボールを初めてできた。
これまでは私もまだ小さいし、翔平くんも始めたてで投げる加減をいまいち分かっていなかったからかよちゃんに「まだしちゃダメよ」と言われていた為翔平くんと翔平くんのお兄さんとかお父さんとキャッチボールする様子をずっと眺めていた。
それが遂に許可がおりて念願の翔平くんとのキャッチボール
私の人生に色濃く残る思い出となった。
1294人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みねるば(プロフ) - きまさん» 初めまして!いつも読んで頂きありがとうございます!素敵なコメント本当に嬉しいです…! (2023年4月12日 23時) (レス) id: 70cdba34fe (このIDを非表示/違反報告)
きま(プロフ) - はじめまして!いつも楽しみに読んでいます!みねるばさんの書くお話が大好きです!これからも応援しています♡ (2023年4月12日 23時) (レス) @page37 id: f0d962c024 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みねるば | 作成日時:2023年4月2日 16時