番外編、今までどうしてたか ページ42
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『いってらっしゃーい。』
「行ってきます。」
Aに見送られて玄関を出た。
3泊4日の出張なんてよくある事。短く思うがここ最近は日帰りの任務が多かった為3日も家を開けるのは久しぶりだ。
移動だけで初日を終えた。体を動かしていないせいか眠れない。
……今までどうやって眠りについていたか、なんて考え出して余計に眠れなくなってしまった。
次の日は体を動かしたにも関わらず眠れなかった。
そうか、ホテルのベッドや枕が合わないから眠れないのか……
日が昇る前に電気をつけて鏡を見た。
前職の時と同じような隈がしっかりとできている。
これでは補助監督にも心配させてしまう……
案の定心配され、明日は終わり次第1泊せず車で帰ることになり、「高専で治療受けた方がいい」なんて言われてしまった。
寝不足となれば睡眠導入剤が処方されるだろうが、原因はわかってる。家に帰れば寝れる。薬など必要ない。
「ダメですよ七海さん！医務室行きましょう！」
「行かなくても帰れば済む話です。」
「1泊切り上げたんですから！報告書もややこしくなるし医務室行ってください！」
寝不足のせいか補助監督の声がうるさく聞こえる。
うるさくされるぐらいなら医務室に行こう、と大人しく補助監督の後ろを歩いた。
医務室で家入さんに状況を伝える補助監督の横で、もうここのソファーでもいいから今すぐ寝たいという心境になっていた。
一礼して出て行く補助監督。医務室のドアが閉まると同時にソファーに寝転がった。
「ここで寝ないでよ。ベッド行けば？」
言葉に甘えてベッドに寝転がるが、また眠れそうになかった。
一体どうしてしまったのだろうか。
『ただいま〜』
「おかえり。七海帰ってきてるよ。様子変だから見に行ってやってよ。」
そっとカーテンから覗くA。
なんとなく会いたかったし、心が弾むような気がする。
『隈すご……寝れなかったの？』
「ホテルの寝心地が最悪でした。」
『ホテル？ベッドに拘りなんてあったっけ。
……まあここのベッドも寝心地悪いけどちょっと寝たら？』
外から帰ってきたばかりで、冷たいAの手が頬を撫でる。それだけで今まで不在だった睡魔が戻ってきた。
寝れなかったのは、ベッドのせいじゃなくてAがいなかったからか……
『おやすみ、私の仕事終わるまで寝ててね。』
意識の遠くでAの声が心地よく聞こえた。
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さしす - とっても面白い!! ナナミンと夢主ちゃんが尊い・・・!! 応援してます！ (2022年5月26日 21時) (
レス) @page43 id: 9bbdd85770 (このIDを非表示/違反報告)
星空海月(プロフ) - 尊い……ただひたすらに……。ますます沼にハマってしまいました。 (2022年5月21日 23時) (レス) @page43 id: 8e029f144e (このIDを非表示/違反報告)
森 - 控えめに言って尊い…! (2022年2月20日 14時) (レス) id: d826e852a9 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ - ひゃーーーー照れてる七海サンとか尊い… (2022年1月21日 23時) (レス) @page43 id: cece85a69e (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - chiaki0708さん» 長いのに最後まで読んで頂きありがとうございました✨溺愛具合にニマニマしてもらえて良かったです！ (2022年1月20日 12時) (レス) id: 73baee915b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くまこ
| 作成日時：2021年9月26日 13時
