最終話、幸せを知った ページ39
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それぞれの仕事を終わらせて夕方からのデート。一度帰って着替えてから、とてもお洒落なお店に連れてきてもらった。
居酒屋は好き。お酒いっぱいあるし騒げるし。
でもたまに来るお洒落なレストランは自分たちへのご褒美だ。
海辺に建てられたここは、夜景も綺麗だし雰囲気も最高。
BGMはピアノの生演奏。
『すごい良い所見つけたね。』
「気に入ってもらえたなら良かったです。」
料理もワインも美味しくて、デザートも可愛い見た目で美味しいし何もかも完璧だった。
その後はさっき見ていた海へ来た。
少しの明かりと波の音。風が冷たくて気持ち良い。
「A。」
『なに?』
歩いていた足が止まった。
いつもと違う、揺るぎのない目が私を見る。
『…どうしたの?』
「結婚してください。」
四角いケースが開かれて、薄暗くてもわかるキラリと光る指輪。
思わず変な声が出そうになる。
『…ホントに?』
「本気です。Aを愛しています。」
思えば全てが奇跡のような毎日だった。
初めは何気なく入社した会社でたまたま同期として知り合っただけで、
突然労働がクソとかよくわからない理由で退職したのに、また一緒になっていつの間にかずっと隣にいる。
七海と一緒に過ごす時間が幸せだと知ったのはいつからだろう。
今もこうして、気付けば幸せに溺れている。
『喜んで』
ポロポロと頬を伝う涙をいつものように拭ってくれる。
この温もりが永遠に続きますように。
____fin
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さしす - とっても面白い!! ナナミンと夢主ちゃんが尊い・・・!! 応援してます! (2022年5月26日 21時) (レス) @page43 id: 9bbdd85770 (このIDを非表示/違反報告)
星空海月(プロフ) - 尊い……ただひたすらに……。ますます沼にハマってしまいました。 (2022年5月21日 23時) (レス) @page43 id: 8e029f144e (このIDを非表示/違反報告)
森 - 控えめに言って尊い…! (2022年2月20日 14時) (レス) id: d826e852a9 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ - ひゃーーーー照れてる七海サンとか尊い… (2022年1月21日 23時) (レス) @page43 id: cece85a69e (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - chiaki0708さん» 長いのに最後まで読んで頂きありがとうございました✨溺愛具合にニマニマしてもらえて良かったです! (2022年1月20日 12時) (レス) id: 73baee915b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くまこ | 作成日時:2021年9月26日 13時