77、ドン・ペリニヨン ページ32
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「あの…2件目でキャバクラに行きまして………」
『知ってる。』
「え、」
『散らばってた物拾った時に名刺も拾ったし。』
お風呂から出てきて、濡れた髪を拭きながら
申し訳なさそうにポツポツと言葉を発する猪野くん。
七海は湯船で死んでるみたい。(大丈夫か?)
夜蛾学長、五条さん、七海、猪野くんの4人で飲みに行って2件目はキャバクラへ。
そこそこ金のある呪術師達。ドンペリやシャンパンタワーを頼んで、キャバ嬢の会話テクに乗せられて店の酒を飲みまくったらしい。
下戸の五条さんは早々に潰れ、猪野くんは一番下だからしっかりしないと、とあまりお酒は飲まずに、夜蛾学長も七海と潰れてしまったと話した。
『…え、学長と五条さんは?』
「それぞれタクシーに乗せました!付き添うなら七海サンがいいなって思って……」
『そっか、ありがとうね。』
私がこんなに働いてるのにアイツは可愛い子と楽しんでたんかい。
みんなで楽しく飲酒……いいなぁ……
「…あの、七海サンとの関係は、」
『恋人だよ。一緒に住んでるの。』
「えっと…、すみませんでした!七海サンは帰りたいって言ってて、無理に連れて行ったんです!」
猪野くんは本当に先輩思いないい子だ。
私が七海に対して怒らないようにフォローしてくれてるんだろう。
『遊びに行くぐらい気にしないよ。』
「……次から気をつけます!」
『ホントに気にしてないし、気を付けなくていいから!』
怒ってると勘違いされてそう。
逃げるように浴槽で死んでる七海の様子を見に行ってから、洗面所のドライヤーを取って、頭を乾かしてあげた。
『さ、もう遅いしベッド使っていいから寝てね。』
「帰ります!!」
『無理を強いてまで泊まれとは言わないけど、遠慮もしなくていいよ。』
「うぅ……泣きそう、めちゃくちゃ眠かったんです……」
『決まりだね。あっちの部屋が寝室だから。』
こんな時間まで相当お疲れのはず。
おやすみなさい、と挨拶をしてからリビングを出て行った。
浴槽で寝ている七海叩き起こして、
ビショビショの服を洗濯機に入れて回した。
乾燥まですれば明日の朝には乾くはず。
キャバ嬢の名刺も綺麗に乾かしてテーブルの上に並べておいた。
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さしす - とっても面白い!! ナナミンと夢主ちゃんが尊い・・・!! 応援してます! (2022年5月26日 21時) (レス) @page43 id: 9bbdd85770 (このIDを非表示/違反報告)
星空海月(プロフ) - 尊い……ただひたすらに……。ますます沼にハマってしまいました。 (2022年5月21日 23時) (レス) @page43 id: 8e029f144e (このIDを非表示/違反報告)
森 - 控えめに言って尊い…! (2022年2月20日 14時) (レス) id: d826e852a9 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ - ひゃーーーー照れてる七海サンとか尊い… (2022年1月21日 23時) (レス) @page43 id: cece85a69e (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - chiaki0708さん» 長いのに最後まで読んで頂きありがとうございました✨溺愛具合にニマニマしてもらえて良かったです! (2022年1月20日 12時) (レス) id: 73baee915b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くまこ | 作成日時:2021年9月26日 13時