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49、優しさと甘え ページ4






「忙しいのもわかるけど自己管理はしっかりしろよ。」

「あはは、参ったな……」

「私今から出なきゃいけないんだけど。変な気を起こすなよ。
…A後お願いね。」

『行ってらっしゃい。』




まだ安静にしとけとの事だった。そのまま硝子は心配そうに出て行った。


ゆっくり休むのはいつぶりだろうか。
また目を閉じたら睡魔が迎えに来てくれた。




*




次に目が覚めた時、空は赤くなっていた。
どれだけ寝てたんだ……




「Aいる?」




起き上がるといつものソファーでくつろぐAが目に入った。




『あ、起きたんですね。』

「…今日1級複数体祓いに行く予定だったんだ。
無理して行ってたら死んでたかも。」

『そりゃ困りますね。行かずに済んでよかったです。』

「Aのおかげだね。」




頭を撫でると少し照れ臭そうにしていた。

ここに来た時は頼りなかったAも今では立派な看護師だ。
硝子がAの事をよく褒めている。情とかじゃなくて、本気で知識も技術も上達しているから。




『さあ五条さんも起きた事だし帰ろ。ここ閉めるんで出て行ってくださいね。』

「さっきまで優しかったのに急に冷たくない?」

『起きるまで待ってたんですから。優しいですよ。』




「じゃあもう一回寝よ」とベッドに戻ろうとすると帰れと言わんばかりにしっかり腕を掴まれた。


幸い、Aは僕の術式の事をよく知らない。




「しんどくて帰れないなぁー……」

『補助監督さんにお願いして送ってもらいましょう。』

「……帰ってもしんどくて何もできないかも。」

『…私にどうしろと。』

「看病してほしいな〜。Aの家に泊めて?」




今のAは病人に弱い。だって看護師だから。
それをわかって攻める僕は相当ずるい。




『今日だけですからね。次は無いですよ。』




ほらね。思った通りだ。

七海には悪いけど、2人が付き合う前ならまだいいでしょ?




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さしす - とっても面白い!! ナナミンと夢主ちゃんが尊い・・・!! 応援してます! (2022年5月26日 21時) (レス) @page43 id: 9bbdd85770 (このIDを非表示/違反報告)
星空海月(プロフ) - 尊い……ただひたすらに……。ますます沼にハマってしまいました。 (2022年5月21日 23時) (レス) @page43 id: 8e029f144e (このIDを非表示/違反報告)
- 控えめに言って尊い…! (2022年2月20日 14時) (レス) id: d826e852a9 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ - ひゃーーーー照れてる七海サンとか尊い… (2022年1月21日 23時) (レス) @page43 id: cece85a69e (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - chiaki0708さん» 長いのに最後まで読んで頂きありがとうございました✨溺愛具合にニマニマしてもらえて良かったです! (2022年1月20日 12時) (レス) id: 73baee915b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くまこ | 作成日時:2021年9月26日 13時

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