72、彼女だっていつも ページ27
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朝から休憩を取らずに任務と高専での用事を済ませた。
思ったより早く全て終わり、夕方に帰る予定だったが昼過ぎに高専を出る事ができた。
スーパーに寄ってAの食べれそうな物と好きそうな物をいくつか買って家に帰った。鍵を開けるとリビングには電気も付いておらず、寝室のドアが微妙に開いている。
覗くとベッドの中心で丸い膨らみ。
……頭までしっかりと布団を被って、苦しくないのだろうか。
そっと布団を捲ると私の枕を抱きしめて寝ている姿が目に入った。
「A、」
『……ん』
モゾモゾと動くが起きる気配は無い。
額に手を当てると熱はもう下がっているようだった。
朝からずっと寝ているのか、食事した形跡も無い。
「意外と元気だ」と話していたしお粥なんかよりホットケーキの方が喜びそうだ。
そう思ってホットケーキの準備をした。
Aは五条さん程ではないが甘い物が好き。
生地にも少し蜂蜜を混ぜて焼いた。
紅茶も用意してAを起こしに寝室へ。
「A、起きてください。」
肩をトントン叩くと小さく唸ってから目を開けた。
『………なんかいい匂いする、』
「ホットケーキ焼いたので食べましょう。」
『枕からいい匂いするのかと思った。』
「コラやめなさい。」
Aは先程まで抱きしめていた枕に顔を埋めた。
慌てて枕を取り上げると「最低」と一言。
本当に最低なのはどちらだろうか。
嗅がれる身にもなってほしい。
『起こして〜』
そう言われるがままに、伸ばされた両手を軽く引っ張って、勢いよく起き上がってくるAを抱きしめる形で受け止めた。
そのまま離れる事はせず、スリスリと鼻を擦ってくる。
『枕よりホンモノがいいね。』
「…なんの事ですか。」
『いい匂い。』
少し寝癖のついた髪に、2つボタンが開いたパジャマ。
Aだっていつも女性らしい良い匂いがする。
「ホットケーキ冷めますよ。」
『早く食べなきゃ、』
少し強引にAを離した。こうでもしないと病み上がりのAにしんどい思いをさせるような気がしたから。
Aは可愛い。これは言えないがいつも思っている事だ。
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さしす - とっても面白い!! ナナミンと夢主ちゃんが尊い・・・!! 応援してます！ (2022年5月26日 21時) (
レス) @page43 id: 9bbdd85770 (このIDを非表示/違反報告)
星空海月(プロフ) - 尊い……ただひたすらに……。ますます沼にハマってしまいました。 (2022年5月21日 23時) (レス) @page43 id: 8e029f144e (このIDを非表示/違反報告)
森 - 控えめに言って尊い…! (2022年2月20日 14時) (レス) id: d826e852a9 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ - ひゃーーーー照れてる七海サンとか尊い… (2022年1月21日 23時) (レス) @page43 id: cece85a69e (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - chiaki0708さん» 長いのに最後まで読んで頂きありがとうございました✨溺愛具合にニマニマしてもらえて良かったです！ (2022年1月20日 12時) (レス) id: 73baee915b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くまこ
| 作成日時：2021年9月26日 13時
