61、思わぬ展開に ページ16
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「さ、Aちゃんの部屋は〜ここか。
鍵はカバンに…無いな、こっちか?……あった。」
殴られた衝撃で意識が朦朧とする中、引きずられて部屋の前まで連れて来られた。
ドアが開けられて部屋の中に放り込まれた。
そのまま鍵とチェーンをかけられる。
「やーっと2人だよAちゃん。お待たせ、長く焦らせてごめんね?」
『…死ねよ、』
「うるせーなー黙れ。」
お腹を蹴られてまた頭を殴られた。
こんなに痛いのに、意識失ってしまえれば楽なのに、自己防衛の反転術式なんだろうか。痛いだけで意識はある。
「Aちゃんお口開けて。最近Aちゃん付けるのに必死でさ。ずっとお風呂入ってないから綺麗にしてよ。汚いの入るの嫌でしょ?」
目の前にモノを差し出されて、吐き気がする。
「もー早くしろよ。」
ドカドカと蹴って殴ってを繰り返される。
もう噛みちぎって殺してやろうか。
殺す、という覚悟を決めた時ガチャリとドアが開いた。
チェーンが邪魔をして途中で開かなくなったが、丁寧に閉じられてもう一度勢いよくドアが開いた。
その反動でチェーンは千切れた。
よく知った顔が見える。
『な、なみ、』
「…私に殺されるか自首するかどちらを選びますか。」
「七海じゃーん久しぶり。でもお前を殺すまでだよ。」
ポケットからナイフを取り出して七海に向かって行った。
だけど呆気なく腕を掴まれていた。
「警察呼びますので正直に話してください。」
そのまま警察が来るまで七海がクソを拘束して、警察に引き渡された。
ちなみにクソはズボンを下ろしたままという情けない姿で引き渡された。
警察にも事情を話して、事は全て済んだ。
あとは法律が裁いてくれる。
「大丈夫…ではないですよね。すみません。」
『…なんで七海が謝ってんの?来てくれてありがとう。』
何回七海に助けられてるんだろう。
何回迷惑かけたら気が済むんだろう。
『ごめんまた迷惑かけて。』
「無事で良かったです。」
『…怖かった、かも。』
なんとなく両手を広げたら七海は迷わず抱きしめてくれた。
温かくて優しい。
安心する匂い。
『やば、好きになりそう。』
「…私はもうとっくにAの事が好きです。」
『え、?』
「このタイミングは冷静な判断を失うのでまたちゃんと伝えます。今はAが無事だった事を確認させて下さい。」
抱きしめられる力が強くなる。
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さしす - とっても面白い!! ナナミンと夢主ちゃんが尊い・・・!! 応援してます! (2022年5月26日 21時) (レス) @page43 id: 9bbdd85770 (このIDを非表示/違反報告)
星空海月(プロフ) - 尊い……ただひたすらに……。ますます沼にハマってしまいました。 (2022年5月21日 23時) (レス) @page43 id: 8e029f144e (このIDを非表示/違反報告)
森 - 控えめに言って尊い…! (2022年2月20日 14時) (レス) id: d826e852a9 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ - ひゃーーーー照れてる七海サンとか尊い… (2022年1月21日 23時) (レス) @page43 id: cece85a69e (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - chiaki0708さん» 長いのに最後まで読んで頂きありがとうございました✨溺愛具合にニマニマしてもらえて良かったです! (2022年1月20日 12時) (レス) id: 73baee915b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くまこ | 作成日時:2021年9月26日 13時