59、思考はぐるぐると ページ14
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怪我の位置的に服を脱ぐ必要があったからベッドに座ってもらってカーテンを閉めた。
後は家入さんが対応してくれる……はずだった。
「縫合する必要は無さそうだし、A手当てしてやって。」
そう言われて家入さんと交代したのだ。
医師がわざわざ直接治療するほどそんな大怪我ではなかった。
でもそこそこ出血はしていた。
治療はすぐに済んだ。
「よく気付きましたね。」
『…手が冷たかったから。』
それ以上の会話はなかった。
耐えられず沈黙を破ったのは私。
『怪我したらすぐ教えてね。絶対治す。』
「頼もしくなりましたね。」
『そうでしょ、だから……もっと頼ってね。』
現場で戦う呪術師。
こうやって怪我もするし、いつ死んでもおかしくない。
大事な人を失うのは怖い。
自分ができる精一杯のこと。
それは怪我を治すだけ。死んでしまっては助ける事はできない。
治療も済んだし、ベッドのそばを離れようとしたら今度は私が手を掴まれた。
「ありがとうございます。」
『ううん、気付けてよかった。』
さっきまで冷たかった手は、いつものあったかい手に戻っていた。
七海に服を着てもらうためにカーテンの外へ出た。
私の中で七海は強いから怪我なんかしないと思ってた。
怪我したとこなんて今まで見た事なかったし。
それにしてもいい体してんよな……初めて寝た時から思ってたけど呪術師だから鍛えてたんかな………いかんいかん、また余計なこと考えてしまう。これはセクハラレベルの思考だやめよう。
「ありがとうございました。」
『へ？あぁ、いいよ。』
「今日帰り家まで送ります。」
『まじ？ヤッター！』
人の運転する車は好き、楽だし。
だけどこんなに優しくされていいのかな、とちょっと思う。
*評価が100を超えました！
本当にありがとうございます！！
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さしす - とっても面白い!! ナナミンと夢主ちゃんが尊い・・・!! 応援してます！ (2022年5月26日 21時) (
レス) @page43 id: 9bbdd85770 (このIDを非表示/違反報告)
星空海月(プロフ) - 尊い……ただひたすらに……。ますます沼にハマってしまいました。 (2022年5月21日 23時) (レス) @page43 id: 8e029f144e (このIDを非表示/違反報告)
森 - 控えめに言って尊い…! (2022年2月20日 14時) (レス) id: d826e852a9 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ - ひゃーーーー照れてる七海サンとか尊い… (2022年1月21日 23時) (レス) @page43 id: cece85a69e (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - chiaki0708さん» 長いのに最後まで読んで頂きありがとうございました✨溺愛具合にニマニマしてもらえて良かったです！ (2022年1月20日 12時) (レス) id: 73baee915b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くまこ
| 作成日時：2021年9月26日 13時
