58、インチキお祓い ページ13
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あの日を境に仕事に集中できなくなってお祓いに行った。(邪念を祓ってもらうために)
お祓いに行ったときに「あなたは呪われている」と言われた。
誰が呪われてるだ、こっちは見えるんだから呪いが。
まあ自分の意識が変わればいいなと思ってインチキお祓いを受けた。
……受けたのに。
『集中できない！』
「うるさ、」
『ごめん。』
伏黒くんの手当て中だったのにまた余計なこと考えてしまってた。
『伏黒くんは彼女とかいる？』
「…なんなんですか急に。いませんけど。」
『かっこいいしモテそう。中学の時とかモテたでしょ？』
「(喧嘩ばっかりしてたとは言えない………)」
無言は肯定、誰かが言ってた。
やっぱりイケメンはモテるだなぁ。
伏黒くんは自分がイケメンな事わかってて口数が少ないのかな？
五条さんとか黙ってれば本当にイケメンなんだけどな。
七海は……いやまた考えてしまうからこれはダメだ。
『…はぁ、終わったよ。』
「人の顔見て溜息つかないでくれますか。」
『ごめん。私も1年の教室行っていい？』
教室の掲示板に「医務室便り」を気まぐれで作って更新している。
季節に合わせて健康のことを調べて生徒たちに伝えるべく始めた。
とりあえず1年の教室から更新するとして、伏黒くんと並んで廊下を歩いた。
「あっ、七海さんこんにちは。」
「こんにちは伏黒君。」
たったこの一瞬で、脳内で国会が開けそうなぐらいいろんな私が会話を繰り広げている。
なんて声かける？いやそもそもなんで声かけることに躊躇う必要がある？今までどうしてたっけ、
『…1年の教室行くけど一緒に行こうよ。自習中なんだって。』
脳内会議で出た答えがコレ！
伏黒くんも七海も冷たい目で私を見ていることはよくわかる。
「何故私が…」
『懐かしの学び舎でしょ、いいじゃん。』
どっか行こうとする七海の手を反射的に取った。
『あっ、ごめ……って怪我してる？』
「してません。」
『してるって勘がそう言ってる。』
反射的に握った手はいつもの温かさはなく、冷え切っていた。
伏黒くんに医務室便りを渡して来た道を戻った。
『家入さん怪我人です。』
「…七海じゃん珍しい。」
ジャケットでわからなかったけど、シャツに染みる赤い血。
それは紛れもなく七海の血だった。
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さしす - とっても面白い!! ナナミンと夢主ちゃんが尊い・・・!! 応援してます！ (2022年5月26日 21時) (
レス) @page43 id: 9bbdd85770 (このIDを非表示/違反報告)
星空海月(プロフ) - 尊い……ただひたすらに……。ますます沼にハマってしまいました。 (2022年5月21日 23時) (レス) @page43 id: 8e029f144e (このIDを非表示/違反報告)
森 - 控えめに言って尊い…! (2022年2月20日 14時) (レス) id: d826e852a9 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ - ひゃーーーー照れてる七海サンとか尊い… (2022年1月21日 23時) (レス) @page43 id: cece85a69e (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - chiaki0708さん» 長いのに最後まで読んで頂きありがとうございました✨溺愛具合にニマニマしてもらえて良かったです！ (2022年1月20日 12時) (レス) id: 73baee915b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くまこ
| 作成日時：2021年9月26日 13時
