警察もとい公安警察です・４【名探偵コナン】

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no side




「萩原……？」


「ｯ…………」




一心不乱に携帯電話を操作する萩原。
松田は怪訝そうに様子を見守る。




「さすがにメールアドレスと電話番号は無いか……
写真は……！」




写真フォルダにあったのは１枚の新しい写真。
駿東が爆発後の吹き抜けを撮影したものだ。




「(そうか……下に逃げたのか……無事で良かった。)」




ほ、と胸を撫で下ろす萩原に松田は首を傾げる。
そしてさらに操作を続ける萩原は今度はメモを開いた。

あわよくば何か一言残っていないか、
そんな期待を持って開いたのだ。




「あ……」




新規メモに一言。





防護服、今後の爆弾事件に気を付けろ





そう書き込まれていた。
嬉しそうに画面を眺める萩原を見て、
痺れを切らした松田が携帯を取り上げる。





「「防護服、今後の爆弾事件に気を付けろ」？
何だよこれ、自分で書いたのか？」


「……そうそう。
松田に口酸っぱく言われたし、戒めってカンジ？」


「ふーん……
この"今後の爆弾事件"って何だよ。」


「そりゃあ……次からは防護服を着ろ、的な？」


「本当にそれだけか？
……今回の事件について何か知ってんじゃねえの？」


「おいおい、俺が知ってるわけないだろ？
さっき調べて分かった「複数犯」ってことだとか、
爆弾の仕組みの共通点とかそれくらいだよ。
だから、万が一に備えておけ〜っていう。」


「……そーかよ。んじゃそういう事で良いわ。」




そう言って松田は昼食のカレーを頬張り、
咀嚼し飲み込んだところでふと顔を上げた。




「あ、そういや萩原。あの逃げ遅れたとかいう女、
そんな奴いなかったって聞いたか？」


「聞いた聞いた。その情報の提供者も行方不明って。」


「タチの悪ぃイタズラだぜ。」


「でもそのイタズラのお陰で助かったって考えると
なんか憎めないよなぁ。」


「……」




萩原の言葉に松田は眉をしかめるが、
どこか納得出来たのか反論はしなかった。




「お！２人も昼飯か？」


「伊達班長！」


「よォ。」


「聞いたぜ？爆弾事件のこと……
萩原が危なかったらしいな。」




ちょうど歩いてきた伊達が２人の近くに座る。




「間一髪よぉ。」


「班長は研修でもう現場出てんのか。早ぇな。」


「まぁな！元々はその近くで発砲音が聞こえたとかで
通報があってな……
そこからお前らの事件のことも聞いたってワケだ。」


「へぇ……」


「発砲……」

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