警察もとい公安警察です・４【名探偵コナン】

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no side




「新人コンビ、御手柄だったな！」


『ありがとうございます。
ところでこの騒ぎは……？』


「あぁ……詳しくは分からないが……
爆弾がマンションに仕掛けられているらしい。
テロの可能性は無いらしいから警視庁に任せて
俺たちはとりあえず引き上げるぞ。」




分かりました、と帰り支度を始める降谷をよそに、
駿東はじっとマンションを見つめていた。




『……あの、先輩。
機動隊……爆弾処理班はもう入って行きました？』


「ん？ああ……５人くらい入っていると思うぞ。
１人は防弾ベストだけだったけどな。」


『…………嫌な予感。』




顔をしかめた駿東は携帯電話を取り出す。
メールボックスを数週間前まで遡ったところで
駿東は大きなため息をついた。




『("近況報告。
最近、萩が爆弾処理の時に防護服を着ねえ。
お前からも何か言ってくれ。
おい、いい加減に連絡くらいよこせよゴリラ。
萩もうるせぇから一言くらい送ってやれ。 松田陣平")


あ〜あ……人違いでありますよ〜に！！』


「A？」


『……零は先に戻ってて。
私はもう少し様子を見てから行く。』


「……？分かった。」




じゃあね、と手を振る駿東。
残された先輩刑事の１人が不思議そうに駿東を見る。




「おい……？」


『先輩、私ちょっと見てきて良いですか？
これは行かなきゃいけない案件なんですよ。』


「はぁ？首突っ込むんじゃないよ。
関係ない爆弾事件に……
そもそも封鎖してるのにどうやって……」


『関係なくないです。約束があるんです。
裏に非常階段がありました。そこは人がいません。』


「…………すぐ戻れよ。あと知り合いには気を付けろ。
最初に天勝さんにも言われただろ。」


『はい。』




こく、と頷いた駿東は人混みをぬって進む。
あっという間に先輩刑事の前から姿を消した。




「何考えてんだか……」




先輩刑事は頭を掻きながら車に戻り、
運転席で腕を組みながら外の騒音に耳を傾けていた。

車に搭載された警察無線は通信を受信しているのか、
雑音の奥で人の声が微かに流れていた。

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