警察もとい公安警察です・４【名探偵コナン】

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配属先についての説明を受け、
書類も提出し終えた２人は外を歩いていた。

運転してきた男性は職場の人達に捕獲されたため
鍵を渡され２人で荷物を取りに行く途中だった。




『あ〜む〜ろ〜く〜ん。』


「…………」


『ごめんて。
いやしかし……安室透って外で呼べるかな……
思わず零って言っちゃいそう。』




冷たい視線に素直に謝る駿東。
降谷は特に気にする様子も無く話を続けた。




「気を付けろよ。
僕はAのままだから良いけど。」


『呼び捨て？』


「……さん？」


『うぇ……』


「は？僕がさん付けしたら駄目なのか？」


『いや……駄目とは言ってないけど……』




意外だ……と目を細める駿東に
降谷は少し困った様にあごに手を当てた。




「天勝さんに人柄を変えて、と言われたからな……
どんな風に変えようか。」


『正反対が良いよね。
零はもっと……こう、優男……？』


「……何だそれ。」


『真面目な萩くん的な。』


「なるほど？」




恐らく２人は疲れている。




「Aは松田風とか？」


『俺に触ると火傷するぜ……って感じ？』


「Aの松田の印象どうなってるんだ？」


『タバコ咥えて言いそうじゃない？』


「否定はしない。」




２人はとっても疲れている。




『まぁ冗談は置いておいて……
ちょっと冷たい女はどう？毒舌な感じで！』


「例えば？」


『"何見てるのよ。視線が鬱陶しいんだけど？"』


「おお……まあ、良いんじゃないか？
でも……初対面でそれだと角が立ちそうだな。」




降谷の意見に頷く駿東。
でも、と人差し指を立てた。




『それが役立つ時もあるかも。』


「……あんまり危険な事はするなよ。」


『ふふ、それはお互い様でしょ？』




にこっと笑った駿東は乗って来た車を見つけて
駆け出した。




『やっぱり重たいな……減らしたはずなのに、』


「……僕が半分持ちますよ。」


『おっ、』


「どうしました？Aさん。」


『おお、おおお……！』




キラキラとした目で降谷を見る駿東。




『超ウケる。』


「何だその落差。
…………慣れない事はするもんじゃないな。」


『でも良かったと思うよ？
紳士な感じでかっこよかった。』


「ふ……ならこういう系統で攻めてみるか。」


『ふふ、応援はしてあげるわ。安室さん……君？』




首を傾げる駿東を笑う降谷。
２人はダンボールを抱えて新居に向かった。

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