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夜が明けて卒業式当日。
警視庁警察学校前に停められていたFDのそばに
女子大生が2人立っていた。

そのうちの1人はFDのボンネットを撫で始め、
もう1人が慌ててその肩を叩いた。




「ちょっと美和子!勝手に触ったら怒られるよ?」


「(似てる……父さんの車に……)」


「そこの女子大生2人!!
汚ねぇ手で触ってんじゃねぇぞゴラァ!!
せっかくボディー直したってーのによォ!」




敷地外から走って来た松田が指をさし怒鳴る。
そんな松田の腕を萩原が引いて行く。



「それより式!式!」


「あと10分だ!」


「急ごう!」


『2人とも怒鳴ってごめんね!』



駿東が手を合わせ謝りつつ走って行く。






「君達……警察官に興味あるのか?」




最後を走っていた降谷がふと立ち止まり
女子大生2人に声をかける。




「もしそうなら見学して行くといい……
今日は僕達の卒業式なんだ……」




そして降谷はまっすぐ2人を見る。




「誇りと使命感を持って……
この国の人達を守り抜く決意があるのなら……」




そう言い残し、降谷もまた校内へ駆けて行った。




──────────

───────

────




«諸君!卒業おめでとう!
君達はこれから…幾多の困難に直面すると思いますが…
ここで学んだ精神を胸に秘め……»




ありきたりな挨拶を始める学校長。
聞く気は無いのか、萩原が話し始めた。




「ところで陣平ちゃん……
さっき制服のままでどこに行ってたんだよ?」


「ああ……
景光(ヒロ)の旦那が兄貴への手紙に写真入れてぇつーからよ…
(ゼロ)とAと一緒に撮るの付き合ってやったんだよ!」


「近所のコンビニでインスタントカメラを買って
撮ったんだ……制帽を被って……
もちろんこの儀式用の装飾は外したけどね……」


「でも松田……その手紙を出す前に写真を確認するって
一度開けてたけど……
ちゃんとポストに入れたんだろうな?」


「おうよ!出しといてやったぜ!」





そう言って松田はスマホを取り出し操作し始めた。

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沙羅(プロフ) - ぴのさん» 初めまして!コメントありがとうございます!なんと!最初から着いてきて下さっていたんですね…!ありがとうございます!!あああ、嬉しいです、面白いって言って貰えるだけで超頑張れます…!もうすぐ続編にいきますので、どうぞこれからもよろしくお願いしますー! (2022年5月3日 13時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - はじめまして!この小説は、始まってからずっと読ませていただいています。とっても面白くて、何度も読み直してしまいます笑オリジナルの部分もとても面白くて、いつも楽しみにしています!お忙しいとは思いますが、これからも応援しています!! (2022年5月3日 11時) (レス) id: dcb92af278 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 空白さん» コメントありがとうございます!長文大歓迎です最高に嬉しいです!!お話は悩みながら構成していたので、そう言って貰えると本当に救われます…ありがとうございます!萩原くんとの絡みも増える予定です!まだまだ更新していきますので、どうぞよろしくお願いします!! (2022年5月1日 18時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
空白 - すみません、思い返したところ警察学校編の単行本からのようでした…!大変申し訳ありません! (2022年5月1日 17時) (レス) id: faefab430e (このIDを非表示/違反報告)
空白 - 3回に分けた長文コメ失礼しました!これからも更新頑張ってください!!応援しています!! (2022年5月1日 17時) (レス) id: faefab430e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沙羅 | 作成日時:2022年1月3日 2時

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