検索窓
今日:36 hit、昨日:110 hit、合計:370,980 hit

21 ページ18

no side





1ヶ月。
それは本当にあっという間に過ぎ去っていく。





駿東達は卒業を前日に控えていた。





『ついに明日だねぇ……』


「あっという間だったな。」


「2人とも部屋の片付けは終わったのか?」


『……ぼちぼち。』


「僕はちゃんと終わらせた。」


『裏切り者!!』


「手を組んでないから裏切ってない。」


『ぐぅ正論。』





ぺち、と額に手を当てる駿東。
それを見て降谷と諸伏は笑う。





「お!幼馴染み組集まってるじゃんよ!」


「ホント仲良いよなオマエら。」


『陣平ちゃんブーメラン乙。』


「おい陣平ちゃん(それ)やめろ。」





ゾロゾロと集まってきたのは萩原松田コンビ。
伊達も少し遅れて集まった。





「そういや3人はどこ配属された感じ?
ちなみに俺は警視庁の警備部機動隊!
陣平ちゃんと同じ爆弾処理班ってヤツよ!」


「あん時の引き抜きに応じたからな。」


「2人とも爆弾処理の成績は飛び抜けてるもんな。」





駿東は必死に思考を巡らせる。
ここにいるメンバーは全員頭が良い。

下手に誤魔化せばバレるだろう。
しかし言うのは絶対に禁止されている。





「オレも警視庁だったよ。
まぁ最初だし交番勤務とかじゃないかなあ。」


「僕もそんな感じだ。」


「Aちゃんは?」





萩原がパッと駿東を見る。
駿東はいつもと変わらぬ笑顔を浮かべた。





『私も同じ!刑事部とか行けたら楽しそう!』


「楽しそうってAちゃんらしいなぁ。」


『ふふ、犯人は絶対逃がさないぞ♡』


「ゴリラ刑事。」


『おい。』





べ、と舌を出す松田。
駿東が拳を構えるやいなや素早く距離をとった。





「駿東は……大丈夫か?」


『え?』


「……卒業したら警察学校っていう隠れ蓑は
使えなくなるだろ?」


『あー……まぁ、大丈夫だと思う。
一応警察官の立場だし手は出せないんじゃないかな?
いざとなればアメリカの知り合いを頼るよ。』




へらりと伊達に笑いかける駿東。




『(組織が警察官だからって手を出さないとは
限らないけどね……なんならこれから潜入捜査しますし。
……ごめんね皆。)』


「あ!Aいた!」


「鬼塚教官こっちです!」


『!?』





突然走り寄ってきた山田と吉崎が
駿東の両腕をホールドする。





「駿東、手紙が届いていた。」


『えっ……あ、はい。
大袈裟な捕獲で凄いびっくりした。』


「「逃げるでしょ?」」


『逃げないわ。』

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (435 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2424人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

沙羅(プロフ) - ぴのさん» 初めまして!コメントありがとうございます!なんと!最初から着いてきて下さっていたんですね…!ありがとうございます!!あああ、嬉しいです、面白いって言って貰えるだけで超頑張れます…!もうすぐ続編にいきますので、どうぞこれからもよろしくお願いしますー! (2022年5月3日 13時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - はじめまして!この小説は、始まってからずっと読ませていただいています。とっても面白くて、何度も読み直してしまいます笑オリジナルの部分もとても面白くて、いつも楽しみにしています!お忙しいとは思いますが、これからも応援しています!! (2022年5月3日 11時) (レス) id: dcb92af278 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 空白さん» コメントありがとうございます!長文大歓迎です最高に嬉しいです!!お話は悩みながら構成していたので、そう言って貰えると本当に救われます…ありがとうございます!萩原くんとの絡みも増える予定です!まだまだ更新していきますので、どうぞよろしくお願いします!! (2022年5月1日 18時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
空白 - すみません、思い返したところ警察学校編の単行本からのようでした…!大変申し訳ありません! (2022年5月1日 17時) (レス) id: faefab430e (このIDを非表示/違反報告)
空白 - 3回に分けた長文コメ失礼しました!これからも更新頑張ってください!!応援しています!! (2022年5月1日 17時) (レス) id: faefab430e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:沙羅 | 作成日時:2022年1月3日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。