警察もとい公安警察です・３【名探偵コナン】

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「説明してくれ。」


「ｯ……駿東は、寝る前までいたんです。
でも、俺がトイレに起きたら駿東の靴が無くて……

……駿東もトイレかと思ったんです。
ここは、トイレが１つしかないから待ってたんですけど
なかなか……戻って来なくて、」




駆けつけた教官に説明をしていく班員。
若干目が泳いでいる事に気付く者はいない。




「……一応、様子を見に行ったらトイレは空いてて、
駿東の姿がどこにも見当たらなくて……
それで……もう１人を起こして一緒に探して……」


「一緒に探したのは誰だ。」


「お、俺です。山小屋の周りも全部見たんですけど……」





教官はふむ……とあごに手を当てる。





「周囲に何か異常は？」


「えっと……"無かった"です……」


「駿東が起きた時に音はしなかったのか？
花園は隣で寝ていたんだろう？」


「私……凄く疲れてぐっすり眠ってて分からなくて……
だって……Aちゃんが…………いえ、」


「駿東が何だ。」




言葉を濁し、うつむく花園に教官が聞き返す。
待ってましたとばかりに花園の口元が歪んだ。




「……Aちゃん、凄いハイペースで進んだんです。
そのせいで私、靴擦れしちゃって……
Aちゃんの運動能力は私達とは違うのに……
「遅いよ」って何度も言われちゃったし……はぁ……」


「……そうか。
とにかくお前たちは夜が明けるまでここで待機だ。
明るくなったら計画通りに頂上を目指せ。」


「「「「はい。」」」」





そう言って他の教官が集まる方へ向かう。
花園らの説明を話した。





「鬼塚教官、また駿東ですよ……」


「……駿東は間違いなく問題児ですが、
意図的にこんな事をするとは到底思えません。
第一何もヤツに利点は無いはずですから。」


「……まぁ、確かにそうですが……」


「荷物も置いて頂上を目指すはずがない。
それに、駿東は仲間に心無いことを言いません。
今までそんな事は一度もありませんでした。
もし言ったとすれば何か事情があったはず。」


「……では事故の可能性も大いに有り得ますね。
とりあえず我々はこの周辺を探しましょう。
本格的な捜索は日が昇ってからに……」





その言葉にそれぞれ別れ周囲の様子を見回る教官たち。
数十分ほど探したものの何も見当たらず
仕方なく教官たちも頂上の山小屋を目指した。

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