警察もとい公安警察です・３【名探偵コナン】

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no side





「このペースなら明日の昼前には着きそうだな。」




とある山小屋に着いたのは降谷たち５人。
伊達の言葉に皆が頷く。




「しっかし男５人で野宿はなぁ〜」


「仕方ないよ…教官の指示だから……」


「女子と絡むとろくな事がないって失礼っしょ？
俺らちゃんとやってるって！」





萩原が嘆く。
女子が絡むと女子同士のいざこざが増えるとかで
お前らは男だけで組め、と鬼塚が指示を出したのだ。





「ま……気は楽だけどな。
…………Aちゃんは大丈夫かねぇ。」


「駿東なら何でも器用にこなすから大丈夫じゃねぇか？
俺たちにも雨具は忘れるな、って助言してくれたし。」




伊達は壁に掛けられた濡れた雨合羽を見る。
そんな伊達に萩原は首を横に振る。




「俺も山登りに関してはぶっちゃけ心配してないよ。
心配してるのは同じ班のメンバー。」


「Aの班員って確か花園と佐々木たちだったよな。」


「そう言えば……」




そう言って話し始めたのは降谷。
先日のことを、だ。




「Aがいない所で集まって話してたんだ。
最初は仲がいいのかと思ったんだけど……」


「けど……？」


「佐々木が「駿東ちゃんが？本当なのか？」って。
聞こえたのはそれだけだけど……
今思えば何が「本当なのか？」なんだろうなって。」


「花園さんが何か言ってたってことか？」


「恐らく……」





あごに手を当てる降谷。
降谷の話を聞いて萩原がスッと目を細めた。





「……なぁ、俺話したよな？」





萩原はそう切り出して、
あの日の、駿東が花園の友人らに絡まれた話を示す。





「あぁ……んなことあったな。」


「でもそれは花園さんの友達だったんだろ？
あれからAちゃんに誰も絡んでないし……」


「それに花園は駿東と仲良くしてるし……」


「実は山田ちゃんと吉崎ちゃんに聞いたんだけど、
彼女、Aちゃんのこと目の敵にしてたらしい。
剣道の実技で１回も勝ててないとか色々相まって。」


「「「「！」」」」




萩原の情報に皆がギョッと目を見開く。




「……そんな奴と同じ班ってやべぇんじゃねぇか？」


「花園は自分からAを誘ってたよな。」


「心配した理由が分かったろ？」





頷く４人。





「……だけどまだ証拠も何も無い。」


「Aちゃんに連絡も取れないし……」


「とりあえず俺たちは登頂してからだな。
気を引き締めるぞ！」


「「「「オウ！！」」」」

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