警察もとい公安警察です・３【名探偵コナン】

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no side





「女子学生は後ろを走るだけで構わん！！」


『お？？』


「やっべAがキレた。」


「やっちまえA。お前ならできる。」





鬼塚の指示に対抗心(？)を燃やした駿東。
盾を抱え直し走る速度を上げる。
ちなみ装備６kg、盾８kgを持っての１km走である。





『むん、』


「「(何だあの女子やべぇ……！！)」」





バテ始めた野郎共の横を駆け抜けて
見慣れた背中(装備越しだが)を見つけた駿東。




「俺、車の修理工場の息子だったんだよね。」


『なるほど！
だから萩くんRX-7に反応してたんだね！！』


「いつの間に！！」


『それで詳しかったんだね！！』


「まあな！？テンションどしたの！？」




ひょこ、と顔を出した駿東に
５人はギョッと顔を向ける。




「陣平ちゃんもガキの頃、よくウチの工場に来て
勝手に分解したり改造したりして……
俺の親父に怒られてたよな？」


「ちょっと、ポルシェをガルウィングに
しようとしただけだがな……」


「「「(そりゃ怒るよ……)」」」





駿東はガルウィングかっこいいよなぁ、と
思い浮かべながら走る。





「車だけじゃあきたらず、
しまいには爆弾も研究しまくってたからな！」


「ああ……見ただけで大体の構造はわかるぜ……
Aみたいな爆発はさせない。」


『ｸｯ……
コード３本まとめて切っただけじゃんか……』


「それがアウトなんだよ。今度の実技ん時に
解体のイロハを叩き込んでやるから覚悟しとけ。」


『スパルタ反対。』





苦々しい顔をした駿東を鼻で笑う松田。





「俺も機械いじり好きだから
本当は工場を継ぎたかったんだけどな……」


「じゃあどうして警察官に？」


「経営も順調で店舗を増やした途端に…
急に景気が悪くなって…
結局、親父の工場は潰れちまってよ……」





声のトーンを落とした萩原だったが
すぐにパッとトーンも顔も上げる。





「それにひきかえ警察は…絶対に倒産しねぇだろ？」





バチン、と完璧に決められたウインクに
松田以外の４人は曖昧な返事しか出来ない。





「んじゃラスト……スパートかけるか？」


「オゥよ！」





うぉぉぉ、と走り出した萩原と松田。
駿東はもう走ることは飽きたのか眺めるだけだ。





「駿東、コードまとめて切ったのか？」


『面倒くさくなってつい。』


「おいおい……」


『さすがに本物ではやらないから大丈夫。』


「頼むぞ……？」

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