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no side
「バンパーがひっかかった車を
ひきずりながらトラックが暴走!?
トラックのドライバー気絶してるのか!?」
諸伏に状況を聞く降谷。
駿東も降谷の携帯に耳を近づける。
«教官が車で向かった方が……»
「教官が車で?」
「ああ……FDなら今、陣平ちゃんが……」
萩原の発言に3人は駐車場へ走る。
「あれ?いねぇじゃん!────っかしいなぁ……
修理が洗車してるはずなのに……」
『!』
教官の車の後ろにまわった駿東が
半開きのトランクに気付く。
『よいしょ、』
「ふぁぁ……あ"?」
それを開ければトランクの中で寝ていた松田が
気だるげに体を起こした。
────────
─────
───
「ガードレールにぶつかりながら…
かろうじて直進してるが…
このままじゃ遅かれ早かれ……」
借りたソバ屋のバイクを運転する伊達の横に
白いRX-7が並ぶ。
「よォ大将!待たせたな……」
運転席に萩原、助手席は松田、
その後ろに降谷と駿東が乗っていた。
「いいのか?
入校者の車の運転は禁止されてんのに……」
「あん?
エンジン音がうるさくて聞こえねぇなァ……」
「どうにかしてトラックを止めないと……」
「それなら話は簡単だ……」
降谷の言葉に萩原がハンドルを握り直す。
「ぶつけりゃ物理的に止まるっしょ!!」
クイ、とハンドルがきられ
思い切り体当たりをするがトラックは止まらない。
『重量が違い過ぎるか……』
「!」
トラックとひっかかった車を見ていた松田が
何かに気付きグローブボックスを漁る。
「おい萩原……」
そう言って取り出したのは取り外し式の赤色灯。
「アレできるか?」
「上等……」
ニヤリと笑う萩原。
降谷と駿東は首を傾げて顔を見合わせる。
「おい!サンルーフを開けろ!」
「は、はい!!」
「零……舌噛むんじゃねーぞ……」
ガッ、と松田は降谷の襟首を掴む。
「Aちゃんはしっかり掴まっててね ♪ 」
『!?』
「おい!どういうつもりだ?
乗用車がトラックに追突したはずみで……
バンパーがひっかかりそのままひきずられていて…
しかもトラックの運転手は……
何かの発作で気を失っている……」
『こ、この状況で……一体 何を……』
「そいつは……見ての……お楽しみ……だぜ!!」
そう言った瞬間、
萩原は勢いよくハンドルを回した。
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沙羅(プロフ) - イル@iruさん» コメントありがとうございます!そう言って貰えて本当に嬉しいです…!!警察学校組の放送開始に合わせてバリバリ更新するつもりなので、どうぞ今後ともよろしくお願いしますー!! (2021年12月5日 16時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
イル@iru - コメント失礼します!面白すぎて一気に読んでしまいました。これから夢主がどうなるか続きが気になります!更新頑張ってください!!! (2021年12月5日 15時) (レス) @page35 id: 9f7598e3df (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 神崎さん» コメントありがとうございます!!ゆっくり更新になってしまいますが、全力で書かせて頂きますー!!どうぞこれからもよろしくお願いします! (2021年9月15日 0時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
神崎(プロフ) - 凄く面白いです!!続き楽しみにしてます! (2021年9月15日 0時) (レス) id: 570d2293d8 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - かるーあ・みるくさん» コメントありがとうございます!!またお会い出来て嬉しいです!!まだまだ続きますので、どうぞよろしくお願いしますー! (2021年7月14日 21時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沙羅 | 作成日時:2021年7月13日 15時