警察もとい公安警察です【名探偵コナン】

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貴女side




『Hey.(おい。)』


「「What!?(何だよ！？)」」




声をかけてもいがみ合うままの２人の前に立つ。
小声で文句をまくし立てるように言い、
極めつけに近くに知り合いの警察がいるけど、と
言えば２人はサッと顔を青くさせた。

ちょろ。




『Get out of here.(ここから出ていけ。)』




ピッ、と外を指させば
男達はバタバタと走り去って行った。

ハァと息を吐いて散らかったテーブルを見やる。
あーあ、せっかくのパスタが……




「Are you okay? Miss.(大丈夫ですか？お嬢さん。)」


『No problem!Thank you.(大丈夫！ありがとう。)』





背後から聞こえてきた声に
返事をしながら慌てて振り向く。

そこに立っていたのは黒髪の背の高い男性で、
俗に言うイケメン、だろう。




綺麗なエメラルドグリーンの瞳が私を捉える。
アメリカ……の人じゃなさそうだ。
まぁアメリカならそれは有り得るけど。




そんなことを考えていれば
その男性は手を私の顔に近づける。……え？




「There was a cute face with pasta sauce.
(可愛らしい顔にパスタソースが付いていた。)」


『…Thank you…(あ……ありがとう……)』





ひぇぇ可愛らしいって言われた！
こういうとこだぞアメリカ！！

いや、イントネーション的にイギリスかな？
……こういうとこだぞイギリス！！(？)





「ﾌｯ……彼らにあれ程の啖呵を切っていたのに
そんな顔が出来るのか。」


『日本語……？日本人なんですか？』


「ああ。君は日本語が話せるのか？」


『はい。ハーフなので一応。』





そう伝えれば成程、と頷くこの人。

ジェイムズさんにはなるべく他人に
個人情報を話すな、と釘を刺されているので
必要最低限で話す。





「そうだ、俺は赤井秀一。
日本から留学しにアメリカに来ている。君は？」


『えっと……潘Aです。
高校進学にあわせてハートフォードに
引っ越してきました。』





「潘A」はもちろん偽名だ。
ジェイムズさんが念の為にって考えてくれた。

どうやったのか詳しくは知らないけど
高校の個人情報も「潘A」で登録されている。

そしてずっと海外に住んでいた設定だ。
ハートフォードに来たのは初めて、という。





「ホォー……今年から高校生か？」


『はい。』


「なら俺の３つ下だな。てっきり同い歳かと。」


『え、』





老け顔ってか？？？




……てかグイグイくるなぁ赤井秀一さん。
なにゆえ？？？

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