警察もとい公安警察です【名探偵コナン】

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no side





«ごめん！ちょっと遅れる！»


「大丈夫だよ。
場所は○○カフェだけど、気を付けて来てね。」


«うん！»




そう言って諸伏は電話を切る。
横にいた降谷は何事か、と諸伏を見た。




「Aちゃん、施設に寄ってから来るみたい。」


「そうか。大変だな、Aも。」


「じゃあ僕らは先にカフェに行こう。
兄さんも待ってるはずだから。」


「ああ。」





そう言って歩き始めた２人。
すぐに見えてきたオシャレなカフェの扉を開く。


少し離れた席に座っていたのは
諸伏にそっくりな青年。


彼こそ諸伏高明、景光の兄だった。





「兄さんお待たせ！久しぶりだね！」


「久しぶりだな。……そちらの彼は？」


「僕の親友の降谷零君！
僕や兄さんみたいに警察官を目指してるんだってさ！
実はもう１人いるんだけどちょっと遅れてくるから
もう少しだけ待っててくれる？」


「あぁ、構わない。」




高明は前の椅子に座れと合図する。
２人がちょうど腰掛けた時、外の通りから
甲高い悲鳴が響いた。




「「「！？」」」




耳を澄ませばどうやら通り魔が出たらしい。
諸伏が不安げな顔で外を見やると目を見開いた。




「Aちゃん！！」


「！」


「景光！外に出るのは……！」




バッ、と立ち上がった諸伏は高明が止める前に
外へ続く扉を開けた。

路上ではナイフを持った男が
駿東に向かって走っていくところだった。




「オラァァアアア！！」


『急いでるのにさぁ……！！』




ザリッ、と音がして駿東が足を大きく引く。
駿東は拳を構える。




『邪魔！！しないで貰えます！？』




バチン、と音がして通り魔の手が弾かれる。
ナイフが乾いた音を立てて転がった。




『零！ナイフ踏んどいて！！』


「こっ……このガキがぁぁ！！！」


『丸腰相手で負けるか！！』




駿東はそう叫ぶと、通り魔の勢いを利用して
勢いよく通り魔をひっくり返した。




『景光！警察に電話！』


「了解！」




すっかりノビている通り魔。
やがて到着したパトカーに連行されていった。





『遅くなってごめんね。』


「Aちゃんカッコよかったよ！
でも女の子だし、危ないから気を付けてね？」


『うっ……ごめんなさい……』


「怪我してないか？」


『うん……ありがとう、零。大丈夫。』





何とかカフェに戻ってきた駿東達。
ハッとしたように諸伏が高明の方を見た。

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