警察もとい公安警察です【名探偵コナン】

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貴女side





先生にたくさんおこられたけど、
それでも私は別に良い。


だって私はわるいことしてない。
……たたいたのはちょっとダメかもだけど。


零のことをわるく言った
あの人たちがずっとずっとわるい。




施設にもどって自分の部屋に入る。
施設長にはなにも言われなかったから
学校の先生から聞いてないのかな。




『……』




ぽすん、とクッションの上にすわって考える。




『はじめて、人をたたいちゃった。
すごく、いたかったな。』




泣いてた男の子もいたかったかな。




『…………でも、零はずっとひどいことされてる。
何回も何回もたたかれてる。』





いつもバンソウコウをはってる零。
たまに血を出して泣いてるんだ。


零だってつよいけど、泣いてるんだ。
かなしいって、いたいって言ってる。





『……私、警察官になるんだ。
警察官はみんなを守るんだ。』





そのためなら、私はいたくても良い。
友だちが泣かないなら、それで良い。





『……あんな人たちに負けない。
おこられたって、良いもん。』





みんなにやさしくてかっこいい警察官になりたい。
でもわるいことする人にやさしくする必要はない。





いい人になる「きかい」はあげるけど、
わるいやつになさけはむよう。





『友だちを傷つけるやつは、ゆるさない。』





決めた。
零や友だちを泣かせたり、いじめたりしたやつは
私がゆるさない。

その時だけ、たたくかもしれない。
テレビで見たあのセリフがピッタリだ。






『やられたら、やり返す……！！三倍返しだ！！』






ぐっ、と手をにぎって上に突き上げた。

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