七十本 ページ23
no side
「(相手はゴリゴリの近接タイプ。
距離をとり拘束する。)」
そう考えた次の瞬間、
伏黒の背後に蝦蟇達を蹴散らし東堂が回り込む。
「(速い!!さっきのが全速じゃ──────)」
ガシ、と体を抱えられる伏黒。
「薄っぺらいんだよ。体も、女の好みも。」
東堂はそのまま伏黒に
ジャーマンスープレックスをキメた。
伏黒の頭部から血が吹き出すが
腕で作った隙間を使い伏黒はそこから抜け出す。
急いで距離を取った伏黒だったが
東堂の速さは伊達じゃない。
あっという間に掴まれて建物に押し付けられる。
「終わりじゃないぞ。」
東堂の押す力は弱まらず
伏黒の体は建物の骨組みを突き破る。
そのまま床のある所まで飛び抜けた。
「例に漏れず、退屈。!」
伏黒を殴ろうとした東堂の腕が
不知井底の舌によって拘束される。
それでも東堂は少しも慌てず着地し
その舌を引きちぎった。
「やる気がまるで感じられん。」
「……下手に出てりゃ偉そうに、
そこまで言うなら──────」
伏黒の雰囲気が変わる。
東堂の目が見開かれる。
「──────やってやるよ。」
それでもなお殴ろうとする東堂。
そこで人影が動く。
「"動くな"。」
ガチ、と東堂の体が固まる。
今度は大きな人影が現れ東堂をぶん殴った。
「何 やっ てんのー!!!」
流石に倒れはしなかったが東堂は後ずさる。
東堂を止めたのは狗巻、殴ったのはパンダだった。
「フゥ、ギリギリセーフ。」
「おかか。」
「うんまぁ……アウトっちゃアウトか。」
東堂は口の中の血を吐きパンダを見る。
「……久しぶりだな、パンダ。」
「なんで交流会まで我慢できないかね。
帰った帰った。大きい声出すぞ、いや〜んって。」
「言われなくても帰る所だ。
どうやら、退屈し通しってワケでもなさそうだ。」
上着を探していた東堂は伏黒を見る。
「乙骨に伝えとけ。「オマエも出ろ」と。」
「(面倒くせ。)
オレパンダ、ニンゲンノコトバ ワカラナイ。」
「しゃけ。」
立ち去る東堂。
パンダと狗巻が伏黒を家入の元へ連れて行った。
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easy R!!(プロフ) - 面白くて一気読みしちゃいました、wこれからも応援してます! (2020年12月20日 18時) (レス) id: 1f230199f3 (このIDを非表示/違反報告)
ななせ(プロフ) - 作品読ませていただいてます!夢主ちゃん可愛すぎるし、五条先生も理想すぎて…妄想に浸っております…笑。これからも楽しみにしてます!!応援してます(*´▽`*) (2020年12月11日 22時) (レス) id: cde300d373 (このIDを非表示/違反報告)
くらくしょん - コメント返し早くて驚きました!涙 ほんとうに応援してますし感動しました!笑 お世辞じゃないですから笑 (2020年12月6日 20時) (レス) id: 15035c8d2a (このIDを非表示/違反報告)
まかろに - これ、、!!!こういうのを待ってたんです、!!!!夢主と登場人物全ての距離感がたまらないし、原作もしっかりおり混ざったストーリーです!!!!だいすき!!続き待ってます、どんなに長いお話でもこれは読めますっ!!!! (2020年11月29日 19時) (レス) id: 4dde0013b7 (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - 関係があまりないこと失礼します。アンケートを取られるとこをハプニングと数えるのでしょうか?あ、コミュ症ならエマージェンシーですね (2020年11月28日 12時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沙羅 | 作成日時:2020年11月21日 21時