六十七本 ページ20
no side
翌日。
伏黒と釘崎はパシられていた。
「自販機、もうちょい増やしてくんないかしら。」
「無理だろ。入れる業者も限られてるしな。」
.
「あり?一年ズは?」
「パシった。」
真希の返事を聞いたパンダは大丈夫か、と問う。
「3歳児じゃねーんだ。お遣い位できんだろ。」
「いや、そうじゃなくて……
今日だろ、京都校の学長が来んの。」
「!」
「特級案件に一年派遣の異常事態。
悟、Aちゃんとバチバチの上層部が
組んだって話じゃん。
京都の学長なんてモロその上層部だろ。
鉢合わせでもしたらさァ。」
「
恵達を今更どうこうするつもりもねぇだろ。
京都のジジィだって表立って騒ぎは起こさねぇって。」
「教員は立場があるけど生徒はそうでもないよな。」
パンダのその言葉に真希の声のトーンが落ちる。
「来てるって言うのか、真依が。」
「憶測だよ。
打ち合わせに生徒は関係ないからな。
でもなァ……アイツら嫌がらせ大好きじゃん。」
パンダの憶測通りだった。
伏黒達はちょうど、その京都校の生徒と会っていた。
──────
「なんで
「あっ、やっぱり?雰囲気近いわよね。」
「嫌だなぁ伏黒君。
それじゃあ真希と区別がつかないわ。
真依って呼んで。」
──────呪術高専 京都校 二年 禪院真依
「コイツらが乙骨と三年の代打……ね。」
──────呪術高専 京都校 三年 東堂葵
「アナタ達が心配で学長に付いて来ちゃった。
同級生が死んだんでしょう?辛かった?
それともそうでもなかった?」
「……何が言いたいんですか?」
「いいのよ。言いづらいことってあるわよね。
代わりに言ってあげる。」
真依は楽しそうに話す。
「"器"なんて聞こえはいいけど、
要は半分呪いの化物でしょ。
そんな穢らわしい人外が、
隣で不躾に"呪術師"を名乗って
虫唾が走っていたのよね?
死んでせいせいしたんじゃない?」
真依の言葉に伏黒と釘崎の顔が歪む。(主に伏黒)
「真依、どうでもいい話を広げるな。
俺はただコイツらが乙骨の代わりに足りうるのか
それが知りたい。」
東堂は伏黒を見据える。
「伏黒……とかいったか。どんな女がタイプだ。」
ドン、と言い切った東堂に
伏黒と釘崎は思わず首を傾げた。
3753人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
easy R!!(プロフ) - 面白くて一気読みしちゃいました、wこれからも応援してます! (2020年12月20日 18時) (レス) id: 1f230199f3 (このIDを非表示/違反報告)
ななせ(プロフ) - 作品読ませていただいてます!夢主ちゃん可愛すぎるし、五条先生も理想すぎて…妄想に浸っております…笑。これからも楽しみにしてます!!応援してます(*´▽`*) (2020年12月11日 22時) (レス) id: cde300d373 (このIDを非表示/違反報告)
くらくしょん - コメント返し早くて驚きました!涙 ほんとうに応援してますし感動しました!笑 お世辞じゃないですから笑 (2020年12月6日 20時) (レス) id: 15035c8d2a (このIDを非表示/違反報告)
まかろに - これ、、!!!こういうのを待ってたんです、!!!!夢主と登場人物全ての距離感がたまらないし、原作もしっかりおり混ざったストーリーです!!!!だいすき!!続き待ってます、どんなに長いお話でもこれは読めますっ!!!! (2020年11月29日 19時) (レス) id: 4dde0013b7 (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - 関係があまりないこと失礼します。アンケートを取られるとこをハプニングと数えるのでしょうか?あ、コミュ症ならエマージェンシーですね (2020年11月28日 12時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:沙羅 | 作成日時:2020年11月21日 21時