五十一本 ページ4
no side
───ガリッ───
痛々しい音がして宿儺が離れる。
『ｯ……！！』
「この位で勘弁してやろう。」
A唇が赤く濡れていた。
宿儺はそれを舐め、愉快そうに嗤う。
『ｯ……ｳｩ……』
Aの唇は宿儺によって噛まれて切れていた。
ダラダラと血は流れ続ける。
「おお、そうだ。"もういいぞ"。」
『ｸﾞｯ……！？』
宿儺の言葉と同時にAの喉に違和感が戻る。
抑えられていた呪いが放たれたのだ。
「さて……そろそろだな、小僧。」
『ｯ、』
Aは慌てて唇の血を拭う。
虎杖に余計な心配をかける訳にはいかない。
スゥ、と宿儺の刺青が消え元の虎杖の姿に戻る。
「…先生！！大丈夫だった！？何もされてない！？」
『！』
Aはズレていた目隠しを直しながら手を挙げる。
大丈夫だ、と言うように。
「ホント！？良かった…………ん……？
先生、唇どうしたの？」
『！！だ……じょぶ、』
「いやいや大丈夫じゃなくてさ、
……待って何か口の中血の味すんだけど、」
『……き、の、せい。』
「先生！！！」
ガシ、と肩を掴まれるA。
話して！！、と詰め寄られた。
『……な……も、ない、』
「もし何かしてたら五条先生に殺られる……」
『……ま、も、る。』
「イケメン……
いや違う先生！宿儺に何されたの！？」
Aは無言で虎杖にデコピンを食らわせる。
このデコピンは五条の次くらいに痛い。
「だっ！？」
『……大丈夫って言ってる。』
「急に流暢！！
分かった、分かりました！！もう聞きません！」
『！』
グッ、と親指を立てて頷くA。
虎杖は腑に落ちないがとりあえず黙った。
「遅くなりました……！
虎杖くんの服を持ってきました。」
「あ、伊地知さんサンキュ！！」
『あ、り、が……と。ｹﾎｯ、』
タイミング良く(？)入ってきた伊地知。
虎杖にいつものパーカーを渡して下がる。
「この後は五条さんを待つんですよね。」
『そ。す、ぐ、くる……よ。』
Aは微笑んで扉を手で示す。
その時ちょうど扉が開いた。
「「おぉ……！」」
「お待たせ〜ちょっと時間かかっちゃってごめんね。
ん？Aどうしたの、
『……』
またか、と言わんばかりの顔をするA。
スン、と目を閉じて黙秘を貫いた。
.
「いや話そ？？？」
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easy R!!(プロフ) - 面白くて一気読みしちゃいました、wこれからも応援してます！ (2020年12月20日 18時) (
レス) id: 1f230199f3 (このIDを非表示/違反報告)
ななせ(プロフ) - 作品読ませていただいてます！夢主ちゃん可愛すぎるし、五条先生も理想すぎて…妄想に浸っております…笑。これからも楽しみにしてます!!応援してます(*´▽｀*) (2020年12月11日 22時) (レス) id: cde300d373 (このIDを非表示/違反報告)
くらくしょん - コメント返し早くて驚きました！涙 ほんとうに応援してますし感動しました！笑 お世辞じゃないですから笑 (2020年12月6日 20時) (レス) id: 15035c8d2a (このIDを非表示/違反報告)
まかろに - これ、、！！！こういうのを待ってたんです、！！！！夢主と登場人物全ての距離感がたまらないし、原作もしっかりおり混ざったストーリーです！！！！だいすき！！続き待ってます、どんなに長いお話でもこれは読めますっ！！！！ (2020年11月29日 19時) (レス) id: 4dde0013b7 (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - 関係があまりないこと失礼します。アンケートを取られるとこをハプニングと数えるのでしょうか？あ、コミュ症ならエマージェンシーですね (2020年11月28日 12時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2020年11月21日 21時
